2024年08月30日 15:41 ITmedia NEWS
米Metaは8月29日(現地時間)、“オープンソース”を謳うLLM「Llama」のHugging Faceでの累計ダウンロード数が3億5000万回に迫っていると発表した。前年同時期の10倍以上であり、Llama 3.1をリリースした7月だけでも2000万回ダウンロードされたとしている。
今年の1月から7月にかけて、大手クラウドサービスプロバイダー(AWS、Microsoft Azure、Databricks、Dell、Google Cloud、NVIDIA、IBM、Groq、Snowflakeなど)の一部では、Llamaの月間使用量が10倍に増加し、5月から7月にかけては、ホストされているLlamaの使用トークン量が2倍以上に増加した。
Metaは、「Llamaの成功は、オープンソースの力によって実現された」と語る。同社はLlamaに独自のライセンスを付しており、例えば月間アクティブユーザー数が1億1000万人以上になる場合は、商用ライセンスを取得する必要があるなど、いわゆるオープンソースとは異なる。それでも「Llamaをオープンに利用できるようにすることで、開発者がこれまで以上に多くの選択肢と能力を持つ、活気に満ちた多様なAIエコシステムが誕生した」としている。
例えば、Hugging Faceには現在6万以上の派生モデルが存在し、その中には企業に導入されているものもある。また、AT&T、野村ホールディングス、Niantic、SpotifyなどがLlamaを使っている。
マーク・ザッカーバーグCEOはThreadsで「Llamaは予想以上に急速に成長している。(中略)次のアップデートセットとLlamaを間もなく共有できることを楽しみにしている」と語った。