大阪にあるたこ焼店「たこ焼たこば」では、夏休み中の子どもたちへ向け、子ども食堂を実施。子どもたちの居場所や多世代の交流の場が、来店した子どもの転売行動をきっかけに一時的な中止を発表。その後、ルールなど調整をし、無事再開を果たした。再開するまでの店主の思いや新ルールについて聞いた。
【写真】ネットでも大きな話題を集めた「たこ焼たこば」、新ルールとは■子どもたちのためにと思ってスタートしたが思わぬ事態に…
「たこ焼たこば」では、8月1日~31日に中学生以下を対象とし、たこ焼き6個入りを1日1回10で販売することを7月にポスト。しかし、スタート1週間経ち投稿されたのは、「10円で買った、たこ焼きを友達に100円で転売している子がいる事が発覚しました」というもの。店主は「日が経つにつれてたくさんの問題が出てきた」「イジメの元になっていた」と、複雑な心境を明かした。
この投稿には「すごくゾッとした」「悲しいことですね」など様々なコメントが寄せられ、X上では1028万件表示された。
――子ども食堂を始められようと思ったきっかけは?
「物価の高騰や様々な理由から、たこ焼きが私の子どもの頃の様に、激安で食べられる“子どものおやつ”ではなくなったので、それならば子ども食堂を開催して安く食べてもらいたいと思いました」
――今回の転売についてのツイートは大きな話題を集めました。
「反響への感想はポジティブなコメント、ネガティブなコメント、どちらのコメントも今後、子ども食堂を続けていくためにありがたいいと思いました」
――転売についての事実を知った時のお気持ちは?
「ただただ残念でした…」
「条件等を考え直してできるだけ近いうちに再開します。楽しみにされてた皆様まことに申し訳ありません」と投稿を締めた店主。8月12日にたこ焼き6個入り50円、全国から応援で寄せられたお菓子やジュースの提供をすることで再開を果たした。
前回は、予想を上回る人数の子どもが来たため、近くの公園やゲームセンターでのゴミの苦情が多かったという。再開にあたり、「必ずお店で食べるか家に持って帰って食べること」というルールが追加された。
――再開して子どもたちの反応はいかがでしたか。
「めちゃくちゃ喜んでいただきました。手紙やDMもいただき、感謝しかありません」
――再開へ向けての気持ちや、利用してくれる子どもたちへの想いをお聞かせください。
「『たこ焼たこば』の子ども食堂が、地域の皆様にとって笑顔の溢れる場所になれば幸いです。子ども達へは、『やきたてのおいしいたこやきをおなかいっぱいたべにきてね』と伝えたいです」