2024年08月29日 18:41 ITmedia PC USER
バッファローは8月29日、NAS「TeraStation(テラステーション)」の法人向けモデルの新製品として「TS3030シリーズ」を10月下旬に発売することを発表した。新製品は同社のリモート管理サービス「キキNavi」による遠隔管理にも対応していることが特徴で、設置場所まで出向かなくても設定や再起動の制御が可能だ。
●新製品の概要
TeraStation TS3030シリーズは、小規模オフィス/SOHO利用を想定した新モデルだ。2.5GbE(2.5GBASE-T)ポートを備えており、2.5GbE対応のスイッチ(ルーター)を用意すれば、既存のカテゴリー5e/6準拠のLANケーブルを流用しつつ、データのやり取りを高速化可能だ。
フォームファクターは、デスクトップ設置を想定した「デスクトップモデル」(2ドライブまたは4ドライブ)と、ラックマウントへの装着を想定した「ラックマウントモデル」(4ドライブ)が用意されている。各フォームファクターのラインアップと想定販売価格は以下の通りとなる。
・TeraStation TS3230DNシリーズ(2ドライブデスクトップモデル)
・2TB(1TB×2):12万8700円
・4TB(2TB×2):14万4100円
・6TB(3TB×2):16万8300円
・8TB(4TB×2):18万5900円
TeraStation TS3430DNシリーズ(4ドライブデスクトップモデル)
・4TB(1TB×4):17万1600円
・8TB(2TB×4):20万9000円
・12TB(3TB×4):23万5400円
・16TB(4TB×4):28万3800円
・24TB(6TB×4):39万1600円
・32TB(8TB×4):49万8300円
TeraStation TS3430RNシリーズ(4ドライブラックマウントモデル)
・4TB(1TB×4):21万3400円
・8TB(2TB×4):23万1000円
・12TB(3TB×4):26万5100円
・16TB(4TB×4):32万1200円
・24TB(6TB×4):41万2500円
・32TB(8TB×4):52万300円
フォームファクターとドライブ数以外の基本的なスペックは、以下の通りで共通だ。
・CPU:Annapurna Labs Alpine AL524(4コア/2GHz)
・メモリ:2GB(DDR4規格)
・OS:独自(Linuxベース)
・対応ドライブ:Serial ATA 3.0(最大6Gbps)
・RAID方式:ソフトウェアRAID
・対応RAID(2ドライブデスクトップモデル):RAID1(出荷時)/0
・対応RAID(他モデル):RAID6(出荷時)/5/10/1/0
・iSCSIターゲット:対応
・ホットスワップ(活線抜差):対応
ポート類
・LANポート:2.5GBASE-T×1(※1)、1000BASE-T×1
・USBポート:USB 3.2 Gen 1 Standard-A×2、USB 2.0 Standard-A×1(4ドライブラックマウントモデルのみ)
対応ネットワークプロトコル:SMB/CIFS、AFP、FTP、SFTP、NFS、HTTP/HTTPS、SNMP
同時接続台数:最大45台
消費電力(定格):85W
(※1)10BASE-T非対応
●法人向けTeraStationの新機能追加(一部モデル)
今回発表されたTeraStation TS3030シリーズと、その上位モデルである「TeraStation TS5020シリーズ」では、近日中に行われるファームウェアの更新によって、以下のセキュリティ機能が追加される。
・異常ファイル操作検知機能
・書き込まれたファイルをチェックする機能
・異常を検知した場合は、メールまたはキキNaviを通して管理者に通知
・異常検知した時点でのスナップショットも自動保存(TS5020シリーズのみ)
ファイアウォール(パケットフィルター)機能
・IPアドレス/ポート番号によるアクセス許可/拒否設定が可能に
不正ログインブロック機能
・設定画面へのログインに複数回連続で失敗すると、当該のアカウント/IPアドレスからのアクセスを一定期間ブロック
感染ファイルのアクセスログ出力機能(※2)
・ウイルスチェックで検出されたファイルを書き込んだアカウント/IPアドレスを記録
(※2)別売のウイルスチェック機能拡張/延長ライセンスパック(OP-EVシリーズ)を購入すると利用可能(有償機能)
●キキNavi(NASリモート設定)の概要
キキNaviに追加される「NASリモート設定」は、法人向けTerraStationをキキNaviを通して遠隔設定できる機能だ。設置場所まで出向かなくても、NASの再起動や設定変更を行える。管理を受託しているSIer向けに、キキNaviから「作業報告書」を作成する機能も用意される。
これにより、物理的な障害(ディスクの破損など)以外はリモート対応できるようになる。
対応機種
キキNaviからのリモート管理に対応するTeraStationは以下の通りだ。
・発売時から対応
・TS3030シリーズ
9月下旬のファームウェア更新で対応
・TS3020シリーズ
・TS5010シリーズ
・TS5020シリーズ
後日対応(時期未定)
・TS6000シリーズ
・TS7010シリーズ