【夏の怪談特集】「理由はわからないけれど、なんとなくこの場所は嫌な気配がする」と感じたことはないだろうか。幽霊に関するアンケートに投稿を寄せた30代女性は「はっきり幽霊を見たわけではないですが、昔勤めていた会社で気配だけ感じたことがあります」と打ち明けた。(文:國伊レン)
女性が異常に気づいたのは、その会社の支店で働きだしてから数か月後。「事務所に1人残っていると、必ず誰かの視線を感じる」というのだ。
「最後に退勤する人にならないように必死で仕事をしていました」
他の人は全員帰っており、事務所には窓が無いので外から人が覗けるわけがない。もちろん、ただの気のせい、という可能性もあるが女性としては恐怖だったようだ。
「不気味で仕方なかったので、最後に退勤する人にならないように必死で仕事をしていました」
そんな生活を続けて半年がたったある日、女性は「欠員が出た他支店に異動」することになった。1人での残業がよほど怖かったのか、「心底安堵しました」と当時の心境を書いている。
「建設時、敷地を掘り起こしたら白骨遺体が出て工事が中断したと……」
それから件の支店のことはすっかり忘れていたが、その後、衝撃的な事実を知ることになる。あるとき、新人時代にお世話になった支店長と再会した。その際に、
「◯◯支店に1人で残ってると誰かの視線を感じた」
と話してしまった女性。すると、支店長は
「あー…そうなるか」
と、途端に顔を曇らせた。驚いて詳細を聞くと、こんなことを言われた。
「支店の建設時、敷地を掘り起こしたら白骨遺体が出て工事が中断したと。事件性はなかったのですぐ工事は再開したものの、遺体の身元はわからず」
当時、支店長は人事部におり、そこで一連の経緯を知ったようだ。
「やっぱりいわくつきの土地だったんじゃないか!とぞっとしたのは言うまでもありません」
今もこの事務所には、1人になると何かの気配がするのだろうか。
※キャリコネニュースではアンケート「幽霊はいると思いますか?」を実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/IBVJN87L