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草彅剛がシェイクスピア作品に挑む。森新太郎演出の舞台『ヴェニスの商人』が12月から上演

2024年08月28日 13:10  CINRA.NET

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Text by CINRA編集部

ウィリアム・シェイクスピアの戯曲『ヴェニスの商人』が12月6日から東京・外苑前の日本青年館ホール、12月26日から京都劇場、2025年1月6日から愛知・御園座で上演される。

主演を務めるのは、シェイクスピア作品初挑戦となる草彅剛。高利貸しのシャイロック役を演じる。演出を森新太郎、訳を松岡和子が担当。このほかのキャストは8月29日より12:00に1人ずつ公式サイト、SNSで発表される予定だ。

今回の発表とあわせて黒と赤がコントラストとなったビジュアルが公開。チケットの一般販売は10月を予定している。

【あらすじ】
貸した金を返せなかったら、あんたの体から、きっかり1ポンド、切り取らせてもらおうか ――――

高利貸しのシャイロック(草彅剛)は高潔な商人・アントーニオにそう突きつける。
親友・バサーニオが富豪の美女ポーシャに求婚する為の資金を援助したいアントーニオはシャイロックの申し出を受け入れる。
アントーニオの助けを得てバサーニオはポーシャのいるベルモントに向けて旅立つ。供の友人・グラシアーノがポーシャの侍女ネリッサと恋仲になるなど、全ては順調に運んでいた。
一方で、シャイロックの娘・ジェシカがバサーニオらの友人・ロレンゾーと駆け落ち。それを知ったシャイロックは激昂する。
更に、アントーニオの財産を積んだ船が海に沈んでしまう。
シャイロックは「肉1ポンド」の契約をかざし、容赦なく冷酷にアントーニオを追い詰める……。

【草彅剛のコメント】
今回、初めてシェイクスピアの作品に出演させていただきます。
『シャイロック』は今まで舞台で演じたことのないような役なので、すごく緊張しています。
でも、演出の森新太郎さんをはじめ、共演者も初めての方が多いので、気負わず、新鮮な気持ちで、この作品、この役に挑みたいと思っています。
そして、僕自身も思いっきり、楽しみたいと思います!

【森新太郎のコメント】
シェイクスピアがこの作品を発表した当時、ロンドンの観客にとってヴェニスはまさに憧れの地でした。海洋貿易によって経済的繁栄の絶頂にあった、活気あふれる、美しき水の都。ロマンティックな恋愛喜劇が繰り広げられるのに、これほどふさわしい場所はありませんでした。しかし、物語は実にメランコリックな台詞から始まります。「まったく、どうしてこう気が滅入るのかな……。」この息苦しさの正体は何なのか、美しき水の都にはどんな“腐臭”が漂っているのか、演出家としてまずはそこを掘り下げていけたらと思っています。今の時代に重なる『ヴェニスの商人』になれば良いのですが。この一大事業に、力のある俳優陣が揃いました。特に草彅さんがシャイロックを演じられるのは、私にとっても事件でしかありません。シェイクスピア劇の新たな地平へ一歩踏み込めるのではないかと、心臓がバンバン高鳴っております。