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アルボンの予選失格を受けて、代表は複数回行った独自のマシン測定に誤りがあった可能性に言及。再発防止に取り組む

2024年08月27日 18:00  AUTOSPORT web

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2024年F1第15戦オランダGP アレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)
 ウイリアムズF1のチーム代表であるジェームズ・ボウルズは、F1第15戦オランダGP予選におけるアレクサンダー・アルボンのショッキングな失格処分は、チームがマシンの新しいフロアエレメントの「測定を誤った」ことが原因だった可能性があると考えている。

 アルボンは、グリッドを決定する予選で8番手という好結果を出し、チームにとってシーズン最高のパフォーマンスを示した。しかし残念なことに、セッション後の車検でアルボンのマシンのフロアボディがF1の規定容積を超えていることが判明した。

 ボウルズは、チームが週末のグランプリ前にマシンのスキャンを複数回行っており、レギュレーションに準拠していると信じていたと説明した。しかし、FIAの計測ではフロアボディが広すぎるとの判断が下された。

「事実は、フロアの幅が広すぎたために失格になったということだ」と、ボウルズはソーシャルメディアに公開したビデオのなかで説明した。

「今週末、ここにあるフロアは、実際にボディワーク全体とアイテム数がすべて新しくなっている」

「我々がスキャンを受けるのはこれが初めてではない。数年前にこれらの手順が導入されて以来、我々がすべてのことを遵守してきたことは明らかだし、現在まで超過したものが発見されたことはない」

 ボウルズは続けて、ウイリアムズはグローブの拠点とザントフォールトの現場で複数回のチェックを行っており、異常は検出されていなかったことを明らかにした。

「我々は現在、物理的な測定技術ではなく、スキャン技術を使用している。なぜなら、ひとつのポイントだけでなく、非常に複雑な形状全体の高さと幅を考慮しなければならないからだ」

「ここに来る前に、フロアとマシンを複数回スキャンした。それはファクトリーでフロアを外した状態でも行ったし、マシンに搭載した状態でも行った。木曜日にもここで行っている。そしてこれらすべての結果をFIAに提示し、それが我々のフロアは法令遵守の範囲内であることを示していた。しかし、重要なのはFIAの裁定であり、彼らの測定とシステムだ。我々はそれを完全に受け入れる」

 ウイリアムズは現在、彼らの測定値が誤っていた可能性を理解することに焦点を当てており、今後の問題を防ぐために迅速な解決に取り組んでいる。

「我々が今やるべきことは、測定が間違っていた可能性があること、そしてすぐに効果が出るプロセスのために何を変える必要があるかを理解することだ」

「マシンのひとつの領域だけがコンプライアンスに違反したが、それは簡単に修正できる。だがどんなルールにせよそれはルールであり、その点で白黒ははっきりしている」

 ボウルズはレギュレーションを遵守し、ミスの責任を取ることの重要性を強調した。

「アップデートキットの開発に長い時間を費やすことはできない。ポイント圏内のポジションを確保するために、ドライバーにすべてを賭けるよう頼むわけにもいかないし、そうしておいてレギュレーションのすべての境界に完全に到達できずに無駄にすることもできない」

「それについて責任を負う個人は誰もいないが、それは我々自身の肩にかかっている。それ以外に責任を持つ者はいない。我々は対処して、すぐに解決する必要がある」

 アップデートが導入されたFW46は週末を通して有望なパフォーマンスを示していたため、この予選失格はウイリアムズにとって特にフラストレーションが溜まる出来事だった。

「マシンのパフォーマンスはポジティブだった」とボウルズは語った。

「現在は、あのアップデートがよい結果を生み出している状況にある。そして、非常に競争の激しい中団でマシンを予選Q3に戻すことができ、今日のレースでポイント獲得可能なポジションにつけることができた」

「それは金曜日のロングランにも反映されており、これもまたポジティブだった。中団を引き離し、実際、フェラーリとロングランが重なる状況のときもあった。シーズンの初めに我々が経験してきたことと比べて、大きく異なる状況だ」

 後退があったものの、ボウルズはシーズンの残りの期間のウイリアムズの見通しについては、楽観的なままだ。

「このレースウイークの先には、フィールドで戦うのに十分な強さのあるマシンがあると感じている。今日の見通しに胸を踊らせている。なぜならマシンは依然として速く、レースにチャンスがあるからだ。ここから先、さらに9回のレースがある。ポイントを獲得してチャンピオンシップを戦うために、何度も何度も完璧に結果を出さなければならない」

「これは今週末に自分たちに課しておきたい基準ではないが、二度と起こらないようにプロセスを変更することとしよう」