友人から金銭や高額なものを「貸してほしい」と頼まれたら、どう反応するのがいいのだろう。貸し借りがきっかけでトラブルになり、絶縁したエピソードが多数寄せられている。
京都府の50代前半の女性は、学生時代の友人から「大きめのブランドバッグ」を貸してほしいと頼まれた。借りる理由は「娘が研修に行くため」で、友人本人が使うわけではなかったようだ。
「『ブランドバッグはダメだけど、違うノーブランドの大きいバックなら貸せる』と言ったらそれ以降、相手が怒ってるような物言いが続き、連絡もお互いしなくなった。それ以降会っていない」
と回想した女性。いい大人が目当ての物を借りれなかったからと言って怒るのはどうなのだろう。(文:林加奈)
「問い詰めたら『明細書捨てちゃった…』と言われ逃げられました」
先ほどの女性は友人からの頼みを断ったが、実際に貸してしまった人のエピソードもある。岩手県の40代後半の女性は「夜の仕事してて仲良くなった子に『お金貸して欲しい』と言われ貸しました」という。ところが
「借用書取らない私も悪かったんですけど、『お金振り込んだ』ってわりには私の口座に1円も入ってない。問い詰めたら『明細書捨てちゃった…』と言われ逃げられました。それ以来その子とは縁を切りました」
結局、借金を踏み倒された女性。お金を貸してほしいと言われたときは、こうしたリスクがあることも留意しておきたい。
大阪府の40代後半の女性が、友人から貸してほしいといわれたのは「名義」だった。
「『バイクを買いたいけどカードが作れない。名義を貸して欲しい』と電話してきた。お金を借りて欲しい金融会社に断られた人間を信用できないので『一人暮らしするのに、貯金なくなった。あんたがお金返せなかったら、私が払わないといけないから名義なんて貸せない』と断ったら音信不通になった。それから着信拒否して、登録消してそれっきりです」
と、顛末を振り返る。いくら友人とはいえ、金融会社に断られたような人を信頼できないのは当然のことだ。女性が断ったのは賢明と言えるだろう。