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「家族が病気なの…女性に1600万円渡した」「貢いだホストに捨てられ借金2000万」異性との金銭トラブル〈アンケート〉

2024年08月26日 10:00  弁護士ドットコム

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「頂き女子」や「悪質ホスト」など、相手の恋愛感情を巧みに利用して金銭を巻き上げる手口が問題になっています。そうした男女関係をめぐる恋愛トラブルの実態について、弁護士ドットコムの一般会員を対象にアンケートを実施しました。(実施期間:7月31日~8月7日、有効回答数209人)


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アンケートでは、回答者の27.3%にあたる57人が「被害の経験がある」と回答しました。その総額が1000万円以上にのぼる人もいます。一方で金銭を受け取った側の立場での回答もありました。



どのような経緯で相手とトラブルになっているのでしょうか。聞いてみました。



●4分の1以上が「異性と金銭トラブルになった」



アンケートの回答者は、男性が62.7%、女性が37.3%でした。



年代別では、50代が33.0%で最多。多かった順に、40代は30.6%、30代は14.4%、60代は12.4%、20代は7.2%、70代以上は2.4%でした。





「異性と金銭をめぐりトラブルに発展したことはあるか」という質問で、「被害の経験がある」と回答した人は27.3%、「被害の経験はない」人は70.3%、「わからない」人は2.4%でした。



●被害経験者「恋人とトラブルになった」57.9%

被害の経験がある人(金銭を相手に渡したことがある人)に、誰が相手か聞きました(複数回答)。



「恋人」が57.9%で最多となりました。次いで「その他」31.6%、「仕事関係」は14.0%、「友人」が10.5%、「趣味のつながり」が3.5%でした。







相手の年代は、20代が35.0%で最多。50代は20.0%、30代は15.0%、40代と60代と70代以上と「わからない」がいずれも10.0%でした。





相手と出会った経緯は、もっとも多かったのが「出会い系サービス(マッチングアプリなど)」の28.1%でした。多い順に「仕事関係」(15.8%)、「自分が利用した店・サービスの従業員」(14.0%)、「その他」(12.3%)、「対面式の婚活サービス(結婚相談所など)」と「知人の紹介」がそれぞれ10.5%、「SNS(フェイスブック、X、インスタグラム、LINEなど)」(5.3%)、「自分が働いていた店・サービスの利用客」(3.5%)でした。





被害の規模は、「100万円以上500万円未満」(26.8%)と「10万円以上50万円未満」(25.0%)が半数以上を占めました。「1万円以上5万円未満」(16.1%)、「5万円以上10万円未満」と「1000万円以上5000万円未満」がそれぞれ14.3%、「50万円以上100万円未満」が5.4%、「1万円未満」が1.8%でした。





被害にあった回数は「1回」が最多の64.3%、「2回以上~10回未満」が25.0%、 「20回以上」が7.1%、「10回以上~20回未満」が3.6%でした。



渡したお金の返金を請求したり、刑事事件になったか尋ねた質問では、「返金を求めたが支払われなかった」が最多の44.6%でした。



「抗議した」が32.1%、「とくに何もしなかった」が26.8%、「返金を求めて、支払ってもらった」が19.6%、「返金を求めて、警察などに被害届を提出した」が8.9%、「相手が刑事罰を受けた」が5.4%、「その他」が10.7%でした。





●金銭の提供を受けてトラブルに、「知人の紹介」「アプリ」通じて

ここからは、金銭を得た側の回答です。



「異性から金銭の提供を受け、トラブルになった経験」を尋ねた質問では、「経験がある」と答えたのは回答者の9.6%にあたる20人でした。



「経験はない」は90.0%、「わからない」は0.5%。



金銭を受けた相手の年代は、20代が36.8%で最多。30代は35.1%、40代は12.3%、50代が7.0%、60代が5.3%、70代以上は1.8%でした。「わからない」は7.0%でした。







金銭を得た相手との関係は、「恋人」が50.0%で最多。次に「わからない」が25.0%、「仕事関係」が15.0%、「友人」と「趣味のつながり」がそれぞれ5.0%でした。





相手と出会った経緯は、「知人の紹介」と「出会い系サービス(マッチングアプリなど)」がいずれも20.0%で最多。「仕事関係」「自分が働いていた店・サービスの利用客」「その他」がそれぞれ15.0%でした。「自分が利用した店・サービスの従業員」と「SNS(フェイスブック、X、インスタグラム、LINEなど)」が10.0%)。「対面式の婚活サービス(結婚相談所など)」が5.0%でした。





相手から受け取った金銭の規模(総額)は、「100万円以上500万円未満」と「1万円以上5万円未満」がそれぞれ20.0%、「50万円以上100万円未満」と「10万円以上50万円未満」と「1万円未満」がそれぞれ15.0%、「5万円以上10万円未満」が10.0%でした。「1000万円以上5000万円未満」が5.0%でした。







金銭などを受け取った回数は、1回(65.0%)、2回以上~10回未満(20.0%)、10回以上~20回未満(10.0%)、20回以上(5.0%)でした。



相手から返金を請求されたり、刑事事件に発展したか尋ねる質問には、 「とくに何もなかった」が40.0%で最多。「返金を求められて、支払った」が25.0%で、「抗議を受けた」が20.0%、「返金を求められたが、支払わなかった」が15.0%、「刑事罰を受けた」が5.0%でした。





⚫️「あれこれ理由つける風俗女性に1600万」「勘違い男性に10万円を投げつけ」

自由回答では、どんなケースで金銭を渡したか、あるいは受け取ったのか聞きました。



【金銭を渡したケース】



「マッチングアプリで知り合った女性から、車の修理代として30万円ほどお金を貸してほしいと言われ、返済の約束をした。最初数万円は返済されたが、途中から音信不通になった」(30代男性)



「ホストにはまり、1200万ほどお店で使いました。リボ払いで利息も含めると返済まで10年、2000万円ほどの借金になります。会いに来てくれるという約束でしたが、お金を使ったあとは放置されました。」(30代女性)



「旅先で知り合った女の子に後日ご飯に誘われ、キャバクラに連れて行かれた。1万円だけお願いと言われてワンセット付き合ったら、特に何も頼んでいないのに6万円請求されて払った」(30代男性)



「風俗店で女性から120万円くらいあると打ち明けられた。2~3回指名してから、外で会って、家族の借金や、暴力事件を起こした兄の慰謝料や、メニエール病の母親の治療費などが必要で、風俗をやめたいのに働いていると相談を受けた。彼女に渡した総額は1600万円を超えた。雇用元に200万の借金があり土地権利書を取られており転職したくてもさせてもらえないと言っていて、最初に風俗を辞める話で善意で肩代わりしたのに、約束後も風俗で働いている」(50代男性)



「マッチングアプリで出逢った相手と仲良しになったと勘違いしてしまい、将来の生活を豊かにする為に、投資話を持ちかけられ、5000万を失った」(50代女性)



「合コンサイトで出会った人と、付き合うことになった。経営の資金繰りが上手くいかず、お願いされて当面の経費として35万円を貸した。その後、返金を求めたが、のらりくらりと言い訳され続けたため、警察に相談すると宣告したところ、即座に返金された」(50代女性)



【金銭を受け取ったケース】



「出世払いでいいと言われ現金で生活費をお客様からもらっていた」(50代女性・金額は100万円以上500万円未満)



「別れる直前に借りたお金を別れたと同時に返還請求されたため急いで工面して支払った」(30代男性・10万円以上50万円未満)



「大学生の時にホステスとして指名してくれた経営者の男性と金銭トラブルになった。友人として食事やドライブだけでもたまに付き合ってと再三言われたので渋々了承した。3回目の食事の後、強引に身体の関係を求められたのでハッキリ拒絶すると、『今まで使った金を返せ』と逆上された。その日プレゼントされた未開封の時計や財布や、私の財布に入っていた10万円ほども相手に投げつけ、走って逃げた」(40代女性・50万円以上100万円未満)