年収1000万円を超えるビジネスパーソンは、どんな瞬間に会社に見切りをつけるのだろうか。東京都の50代後半の男性(企画・マーケティング・経営・管理職/年収1500万円)は
「パワハラ上司に、電話機投げつけられて3針縫ったとき」
と、いきなりとんでもない修羅場を明かした。会社を辞める・辞めない以前の問題だが、他にもいくつか挙げている。(文:篠原みつき)
「他社が魅力的にみえたときに、社内から面接うけちゃいました」
「世間がSaaS(編注:インターネット経由で利用するソフトウェアサービス)によるアウトソースのなか、いまだに自社ツールに頼っている部分がなんら新しさを見出さなかった場合を憂いたとき。あとは、若手が理論武装してくるのはいいけど実践を好まない傾向が強くなってきたときなどもそうですね。あと、他社が魅力的にみえたときに、社内から面接うけちゃいました」
大胆にも社内でWEB面接を受けたようだ。いつでも辞めて転職できるという余裕を感じさせる。
一方、東京都の40代後半の女性(事務・管理/年収1000万円)は、すでに転職済みだ。「これまで多国籍、外資系で働いてきましたが、一度だけ正社員で日本企業で働いたことがあります」と、その当時について明かす。
「社長は他の企業で働いたことがない方のようで、自分の意見が絶対的、部下の意見は聞きません。なので社長の周りにはYesマンしかいません。もし社長に意見を言うものなら、社長はその人間をどうにかしてでもクビにしようとしますから」
女性は入社後すぐにそのような場面を目撃してしまい、「入社1か月ですでに転職活動を始めていました」と打ち明ける。ただ、中国人の女性上司にはなぜか好かれていたという。それについて
「私のような自分の意見をストレートに言う日本人がいなかったからかもしれません。社長の周りのYesマンと私とは違う人種だったので」
と振り返る。しかしそんな上司がいても、社内の雰囲気は「とにかく居心地が悪かったです」と残る気持ちにはなれなかった模様。
「次の会社が決まり、その会社を退職する旨を伝える時、転職するとは言い出せず、『義母と父が病気なので』と理由をつけ(実際病気だったのですが)退職いたしました」
結局、冷静な判断によって最後まで無難な態度で会社を去ったようだ。
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