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新潟2歳Sで2度記録“直線だけで全頭ごぼう抜き” 芝で4角18番手、ダートで4角16番手から重賞Vの馬は?

2024年08月22日 12:15  netkeiba

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09年新潟2歳Sを勝ったシンメイフジ(撮影:下野雄規)
 今週末には新潟競馬場で新潟2歳ステークス(2歳・GIII・芝1600m)が行われる。印象的なレースも数多いが、中でもハープスターの走りを記憶しているファンは多いことだろう。

 新馬戦を快勝して同レースに駒を進め、単勝オッズ2.6倍の1番人気でスタート。発馬は五分だったが、スッと最後方まで下げて運び、直線に入っても依然として18番手。残り400mを切っても変わらずシンガリに居たが、エンジンがかかるとほか17頭をごぼう抜き。レース上がり33.8秒に対して、3ハロン32.5秒の非凡な末脚を見せて、終わってみれば3馬身差の快勝だった。

 衝撃のパフォーマンスは今でも語り草になっているが、ハープスターと同じく4角18番手(ダートは4角16番手)からJRA重賞を勝った馬はほかに居るのだろうか。データが確認できる86年以降では、下記の5例のみだった。

■芝で4角18番手からの重賞V
シンメイフジ 09年新潟2歳S
ハープスター 13年新潟2歳S
ハープスター 14年桜花賞

■ダートで4角16番手からの重賞V
ウイングアロー 00年フェブラリーS
ワイドバッハ 14年武蔵野S

 フルゲート&4角シンガリからの差し切り勝ちになると、数は極めて少ない。1頭が出走を取り消しており、もとよりフルゲートではないが、稀代の追い込みレースとして知られるブロードアピールの00年根岸Sも、4角14番手/15頭。昨年の皐月賞のソールオリエンスは、惜しくも18頭立ての4角17番手だった。

 今年の新潟2歳Sには11頭が出走予定。ハープスターやシンメイフジの再現……とまではいかなくとも、追い込みの個性派は生まれるだろうか。