8月19日、MotoGPに参戦しているヤマハは、アンドレア・ドヴィツィオーゾをイタリア・ミサノで行うプライベートテストに参加させると発表した。テストライダーのカル・クラッチローはまだ復帰できる状態ではないようだ。
ヤマハのテストライダーを努めているクラッチローは、右手の痛みに悩まされて、改善のための手術をシーズン序盤に受けた。その後の合併症が続いており、予定していたワイルドカード出場がキャンセルとなった。
その間、第7戦イタリアGPは欠場、第10戦イギリスGPはレミー・ガードナーが代役を務めたが、クラッチローは未だ復帰できる状況ではない。
そして、ヤマハはドヴィツィオーゾと数週間前にイタリア・ムジェロで予備テストを行い、彼がこれまでと変わらずにヤマハYZR-M1を走らせられることを確認した。
そのため、ヤマハは8月20~21日に実施するミサノでのプライベートテストにおいて、ドヴィツィオーゾを起用する。さらに、クラッチローが治療している間も、ドヴィツィオーゾが代役を務める予定だといい、当初クラッチローがワイルドカードで出場する予定だった第13戦サンマリノGPにも参戦する可能性がある。
ドヴィツィオーゾは、2022年にMotoGPの現役を引退したライダーだ。2008年から2011年はホンダ、2013年から2020年はドゥカティから参戦していた。ヤマハでの参戦経験もあり、2012年と2021年の5戦、2022年のシーズン途中14戦までヤマハYZR-M1を駆っており、2023年にはMotoGP殿堂入りを果たした。
ロードレース世界選手権に参戦してきた21年間で346戦に出場したが、その記録が伸びるかもしれない。
■アンドレア・ドヴィツィオーゾ
「カルの具合がまだ良くないことは残念だし、早く回復することを願っているよ」
「そうはいっても、再びMotoGPバイクに乗るチャンスを得たことをうれしく思うしワクワクしている。この機会を与えてくれたヤマハに感謝している。マシンの開発に貢献できることを願っているよ」