ブラック企業を抜け出したと思ったら、転職先もブラックだったという人もいる。茨城県の30代男性(年収300万円)もその一人のようだ。
茨城県内にある運送屋に勤めていた男性。社長が代替わりしたら「ブラック化」したため、よく仕事をもらっていて面識のあった別の運送屋に転職したという。しかし、転職先もブラック企業だった。(文:林加奈)
最初の2か月は「月25日勤務で手取り25万、休みは毎週土曜日と隔週金曜日」だったけど……
男性によると、転職先はこんな会社だった。
「最初のお誘いで断っていた食品産廃回収の仕事を入社2か月後に押し付けられたうえ、当初の『月25日勤務で手取り25万、休みは毎週土曜日と隔週金曜日』という条件も最初の2か月だけでなんの説明もなく給料下げられ休みも削られた。転職して脱出するまでの1年間で手取り16万まで下がる&最後の3か月は休みなしのブチ抜き90連勤」
不幸にも転職先でも安月給でほぼ休みなく働かされた。典型的なブラック企業だ。そんななかでも転職先を見つけられてよかったが、退職する際に親会社の所長から、
「ウチと同じだけの給料(手取りで30万)出してね、って契約なんだけど」
と言われたそう。男性は自分の給料が社長に「ピンハネ」されていたと思ったようだ。
物流の2024年問題が取り沙汰されて久しいが、こうしたブラック企業が野放しにされていることも問題が解決しない原因の一つなのではないだろうか。
※キャリコネニュースでは「あなたが経験したブラック企業エピソード」を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/5HZRDFFX