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箭内夢菜、環境省『ぐぐるプロジェクト』ふくしまメッセンジャーズに就任「地元福島県のお役に立てるということで」

2024年08月19日 16:17  ORICON NEWS

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環境省ぐぐるプロジェクト キックオフミーティングに出席した箭内夢菜(C)ORICON NewS inc.
 モデルの箭内夢菜(24)が19日、都内で行われた環境省『ぐぐるプロジェクト』令和6年度キックオフミーティングに参加した。

【全身カット】かっこいい!シックなグレードレスで登場した箭内夢菜

 東京電力福島第一原子力発電所の事故以来、放射線の健康影響に関して、現在までにさまざまな情報が発信されている。事故から10年以上が経過し、新たな科学的知見が発表されているが、アップデートされた情報がきちんと伝わっていないために過去に得た古い知識や情報のまま止まっている現状があり、そのことが不安や誤解につながっている場合もある。また、さまざまな情報を容易に手に入れることができる現代において、デマや風評にまどわされてしまうリスクを避けるためにも、多様な媒体から発信される情報をただ受け入れるのではなく、これらを読み解く力も求められている。環境省では放射線の健康影響に関する情報を読み解く力や判断力を身につけるための取り組みや科学的知見に基づく情報の発信などを行うことを目的として、2021年に『ぐぐるプロジェクト』を発足。名称は「学び、知をつむぐ」、「人、町、組織をつなぐ」、「自分ごととして伝わる」の末尾の三文字を取って名付けている。

 福島県郡山市出身の箭内は東日本大震災当時は小学校4年生。現在は東京で活動するが、毎月仕事で福島に帰っているそう。就任のあいさつで箭内は「『ぐぐるプロジェクト』ふくしまメッセンジャーズのサポーター第1号として仲間に入れてたいただくことになりました、福島県出身の箭内夢菜と申します。私自身、子どものころに震災、原発事故を経験しておりまして、その後もずっと地元の郡山で、たくさんの友人たち、家族と過ごして成長してまいりました。ですから、同じ福島県の私と近い年齢の方たちと一緒に、もっと福島の今を理解してもらうための活動ということで、本当にすごく大切なことだと思っておりますし、大好きな地元福島県のお役に立てるということでお手伝いさせていただきたいと思いました」と大役を引き受けた経緯を明かした。

 当時、部活動で合奏部に所属し、揺れた瞬間は体育館で演奏していたという。「演奏していた時に、大きな地震が来て、広い体育館の高い天井の上の大きなライトがすごく揺れていて…。しかも、すごく長い時間続いて本当に怖かったで、みんなで大騒ぎになって校庭に逃げました。私はおうちが郡山にあったんですけど、家自体が壊れてしまうなどの大きな被害はなかったんですけど、直後から停電になってしまって、ライフラインがストップしてしまった。当時、子どもだった私は本当に不安でしたし、水も出ず、これがどのぐらい続いてしまうんだろうと思ったら、本当にすごく怖かった覚えがあります」と振り返る。

 「当時は小学4年生で、まだ子どもだったというのもあり、放射線自体の影響だったりとか、詳しい授業もなかったので、正直よくわかっていなかった。それから何年もかけて福島県も徐々に復興していって。放射線のことは、私も家族も周りの友だちとかも、あまり気にしたりとか考えたりとかすることはなかったような気がします」とする。「今回、福島の人たちの理解とは違って、まだ結婚だったり、妊娠、出産について心配している方が全国にいらっしゃるんだということを知って驚きましたし、それが差別などにつながってしまうんだったら、その誤解を解いていくために私も協力させていただきたいなと思っています」と当事者として力強く語っていた。

 そして、箭内の任命式を行うことに。ここで司会を務めていた落語家の桂三四郎が前に。プロジェクト発足当時から参画し、「ぐぐるナビゲーター」を自称しながらサポートを続けていた。三四郎は「僕、3年目なんです。自称なんで、任命状もないですし、正式に任命もされていない。これは扱いに差があるのでは」と申し出た。前田光哉環境省大臣官房環境保険部長は「ごもっともです。私たちもそう思いまして三四郎さんのこれまでの貢献には非常に感謝をしておるところです。『ぐぐるナビゲーター』の三四郎さん、『ふくしまメッセンジャーズサポーター』の箭内さん、関係者とともに力を合わせて取り組むと、さらに『ぐぐるプロジェクト』が広がると思います」と返答。箭内と同タイミングで、「ぐぐるナビゲーター」に正式就任が決まった三四郎は「いいんですか!」と、やや大げさに喜びながら「すみません。催促しちゃったみたいで。そんなつもり、さらさらあったんですけど!」とご満悦だった。