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バニャイアが今季7勝目。M.マルケスはスタートで13番手に後退するも4位でゴールを果たす/第11戦オーストリアGP

2024年08月18日 22:00  AUTOSPORT web

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フランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)
 8月18日、2024年MotoGP第11戦オーストリアGPの決勝レースがレッドブル・リンクで行われ、MotoGPクラスはフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が今季7勝目を挙げた。

 決勝レースは気温26度、路面温度33度のドライコンディションで行われた。ホールショットはホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)で、2番手はフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、3番手はエネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)。その後ろにレッドブルKTMファクトリー・レーシングのジャック・ミラーとブラッド・ビンダーが続く。

 フロントロウ3番手スタートだったマルク・マルケス(グレシーニ・レーシングMotoGP)はスタートで加速せず、さらにフランコ・モルビデリ(プリマ・プラマック・レーシング)と軽く接触し、1コーナーでそろってコースアウトを喫した。この出来事によって、マルク・マルケスは13番手付近まで後退している。

 2周目のメインストレートから1コーナーのブレーキングでバニャイアがマルティンをかわし、トップに立った。しかしマルティンもバニャイアにぴたりとつけて後を追う。そこから0.5秒ほど離れて3番手のバスティアニーニが続いていたが、やがてバスティアニーニはマルティンから1.5秒以上引き離された。

 スタートで後れを取ったマルク・マルケスは、激しい勢いで順位を回復していた。10周目には7番手に浮上し、前を走るミラーを狙う。11周目、ミラーが2aコーナーでスリップダウンを喫した。このため、マルク・マルケスは6番手に浮上し、5番手のマルコ・ベゼッチ(プルタミナ・エンデューロVR46・MotoGPチーム)と4番手のビンダーに迫る。

 17周目、マルク・マルケスは2aコーナーでベゼッチをかわし、さらに18周目にビンダーをパスして4番手に浮上した。マルク・マルケスの前のライダーは、8秒以上前を走るバスティアニーニとなった。

 バニャイアはトップに立って以降、マルティンとの差を広げ、終盤には独走態勢を築いて優勝を飾った。今季7勝目である。2位はマルティン、3位はバスティアニーニが獲得した。この結果、決勝レースにおけるドゥカティの表彰台独占は8戦連続となった。また、チャンピオンシップとしてはバニャイアがランキングトップに再浮上し、マルティンが5ポイント差のランキング2番手に後退した。

 4位はスタートで後退しながらもポジションを回復したマルク・マルケス。5位はビンダーが入っている。中上貴晶(イデミツ・ホンダLCR)はホンダ、日本メーカー勢として最上位となる14位でポイント獲得を果たした。