Snow Manの岩本照、俳優の仙名彩世作が17日、東京・有楽町の東京国際フォーラムホールCでミュージカル『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のプレスコール&取材会を行った。
【写真】舞台上で圧巻の演技を見せた岩本照 2022年の初演に続き、主演する岩本は「小屋入りさせていただいて、まだ2日目なんですけど、いよいよ始まるんだという思いと、もう初日かという感覚があります。ただ、前回やらせていただいた時よりもけいこ日数はたっぷり取った。その積み上げてきたところはやっぱり自信になる。みんなでこう作り上げてきたものを、あとはお客さんに見せるだけだなと楽しい、ワクワクの方が強いなっていう印象です」と心境を明かした。前回はコロナ禍での舞台だった。「僕もコロナに罹った。皆さんに、ご迷惑を掛けた中での本番になった。今回は元気に過ごしてきている。そこもちょっとより進化した姿を見せられるところにもつながるんじゃないかな」と意気込んだ。
けいこ場でのエピソードを問われると、再演から参加の仙名は「みんな、のびのびしてるなっていう印象がありまして」とする。「ある時、通しけいこ中、出番前で袖でスタンバイをしていたら、ふらっと岩本さんが来て。上の方を見ていて『どうしたの?』と聞いたら『ぶら下がれるかと思って!』とおっしゃって。『今、懸垂?』と思いました」と懸垂スポットを探していたことを暴露された。
仙名は「筋肉が、たくましいのはもちろんなんですけども、受け止め力がとてつもない印象がありますね。さすがリーダーであり、座長だなと思いました」と強引にまとめたが、岩本は赤面。改めて懸垂について重ねられると、岩本は「いやちょっと…。誰も見てないと思って、やってるのに見られるって…。本当にやばいやつだなと今、聞いて俯瞰で思いました」と照れながらも「(懸垂スポットは)常に探しています。(懸垂は)時間が許す限りはやります」と認めていた。
会見には、吉田栄作、演出の上田一豪氏も参加した。
本作は1980年に出版されたフランク・W・アバグネイル・Jr著の自伝小説『世界をだました男』をもとに製作された映画のミュージカル版。映画はスティーヴン・スピルバーグが監督し、主役の天才詐欺師をレオナルド・ディカプリオが演じ、彼を追うFBI捜査官をトム・ハンクスが演じるというハリウッドが誇る二大名優の競演が話題となった。
ミュージカルは2009年7月にシアトルにて初演。その後2011年にブロードウェイに進出し、同年のトニー賞ではノーバート・レオ・バッツが主演男優賞を受賞、ミュージカル作品賞をはじめ計3部門にノミネートされるなど、高い評価を得ている。
2022年夏に演出・上田一豪&主演・岩本で上演され、上田氏が描く華やかできらびやかながらも切なさの残る世界観と、キャストが紡ぐスタイリッシュなダンス・心に残る歌唱で話題に。初演に続き、主役の若くハンサムな天才詐欺師フランク・ジュニア役を岩本が演じる。天才詐欺師を追うFBI捜査官ハンラティ役は吉田が初演から続投、ヒロインのブレンダ役には新たに元宝塚歌劇団花組トップ娘役・仙名を迎えた。
あす19日から9月8日まで同所で。その後、9月13日から17日まで大阪・オリックス劇場で上演される。