2024年08月17日 08:40 弁護士ドットコム
8月15日朝、栃木県那須塩原市の東北自動車道で、軽乗用車と乗用車が正面衝突する事故があり、それぞれの車を運転していた2人が死亡した。
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報道によると、現場は片側2車線の直線で、右側の追い越し車線を走っていた乗用車に、前から逆走してきた軽乗用車が衝突したとみられるという。
高速道路での逆走死亡事故は過去にも起きており、2022年10月には京都府の京都縦貫道で2人が死亡している。
東北自動車道を管理するネクスコ東日本は、「逆走は2日に1回以上発生している身近な問題。逆走事故の死に至る確率は、高速道路での事故全体に比べ約15倍にも及びます」として注意を呼びかけている。
逆走を防ごうと、ネクスコ東日本は、路面に進行方向を示す矢印を表示したり、車線が合流する場所にラバーポールを設置したりするなどの対策を進めている。
その中であまり知られていないのが、出入り口を間違った場合の救済策だ。
ネクスコ東日本によると、目的のインターチェンジを誤って通り過ぎてしまっても、次のインターチェンジで降りて料金所のスタッフに事情を説明すれば、目的のインターチェンジに戻れるように案内しているという。
その際は、最初に高速に入ったインターチェンジから元々目指していたインターチェンジの間の通行料金が適用される。
ETCを使っている人は、ETCカードを取り出した上で一般レーンに進んでスタッフに申告する必要がある。
ただ、この救済策はインターチェンジの構造などによっては対応してもらえない場合があるという。
また、間違えて高速道路に入ってしまった場合でも、料金所の機械に備え付けられているインターホンでスタッフに申し出られるようになっている。
ネクスコ東日本は「高速道路は一方通行です。間違えて入ってしまったり、降りるインターチェンジを通り過ぎても本線上や料金所付近でのUターン(転回)やバック(後退)は絶対にしないでください」と呼びかけている。