トップへ

今PCを買うなら「AI PC」にしようと決めた理由 【実用レビュー 第1回】日本HPの「Envy x360 Laptop」を使い始めたワケ

2024年08月17日 07:31  ITmedia PC USER

ITmedia PC USER

日本HPの14型モバイルPC「Envy X360 Laptop 14-fc0020TU」。写真のメテオシルバーの他に、ミッドナイトブルーカラーのモデルも用意されている

 日本HPの「Envy x360 Laptop 14-fc(インテル)」は、14型のディスプレイを搭載したモバイルPCだ。製品名にある通り、インテルモデルはCPUにIntelの「Core Ultra」シリーズを採用し、AMDモデルは「Ryzen 8000」シリーズを備えているのが特徴だ。


【その他の画像】


 現在、同社は「AI PC」へ大きく注力しており、同社製PCブランドも整理が行われている最中だが、本モデルは個人向けのプレミアムブランドに位置づけられるモデルだ。


 今回、インテルモデルの最上位となる「Envy x360 Laptop 14-fc0020TU」を長期間使う機会があったので、そこで試して分かったことを数回にわたってまとめてみたい。


●個人向けの最上位モデルをピックアップ


 このEnvy x360は、同社の個人向けで最上位となる「パフォーマンスプラスモデル」ということもあり、下記のような充実のスペックを備えている。原稿執筆時の価格は26万4000円だったが、同社の直販価格はセールなどで大きく変動するので、購入時は気をつけたい。


 同社直販のDirectplusでは仕様のカスタマイズも行えるが、本機の場合は基本スペックが固定で、ペンやアプリ、周辺デバイスの追加などに限定される。


 本機の主なスペックは下記の通りだ。


・CPU:Core Ultra 7 155U(Pコア2基/Eコア8基/LP Eコア2基、最大4.8GHz)


・メモリ:32GB(16GB×2/LPDDR5/6400MHz)


・ストレージ:1TB SSD(PCI Express 4.0接続)


・GPU:Intel Graphics(CPU内蔵)


・ディスプレイ:タッチ対応14型有機EL(2880×1800ピクセル/400ニト/最大120Hz駆動)


・ポート類:Thunderbolt 4×1、USB Type-C×1、USB Standard-A×2、HDMI出力、3.5mmイヤフォン/マイクジャック


・Webカメラ:約500万画素(Windows Hello対応)


・無線通信:Wi-Fi 6E(IEEE 802.11ax)/Bluetooth 5.3


・ボディーサイズ:約313(幅)×218(奥行き)×16.9(厚さ)mm


・重量:約1,39kg


・バッテリー駆動時間:約10時間30分(MobileMark 25で計測)


・OS:Windows 11 Home(バージョン23H2)


 CPUはNPU搭載のCore Ultra 7 155Uで、2基のPコアと8基のEコア、そして2基の低消費電力Eコア(LP Eコア)を備え、ターボ・ブースト時の最大動作周波数は4.8GHzだ。いわゆるCore Ultra シリーズ1(開発コード名:Meteor Lake)で、PBP(Processor Base Power)は15Wとなる。


 同社の個人向けノートPCとして初めて「Copilotキー」を備えている。が、採用OSはSnapdragon搭載モデルのバージョン 24H2ではなく23H2なので、通常のWindowsキー+Cキーで呼び出したのと変わりがない。


●思わぬところでへたりが見えてきた仕事用PCをリプレース


 かなり快適に使えそうなこのEnvy 360を、何に使おうかと思案していたところ、2022年から仕事で利用しているNECパーソナルコンピュータの14型モバイルPC「LAVIE NEXTREME Carbon」(PC-XC950DAG)が突然の不調を来した。


 これまで、外出時はほぼこのPCを利用していただけに、バッテリーがへたったのか、液晶ディスプレイの輝度が落ちてきたのかと思うかもしれないが、今回のへたりポイントは「タッチパッド」だ。


 タッチパッドのコーティングが剥がれてしまい、タッチパッドを操作するとカーソルが動かなかったり、逆にワープしたりするような状態になってしまったのだ。ノートPC利用時はマウスを常用している人も多いが、持ち歩く荷物を1つでも減らしたい筆者の作法には反してしまう。


 そうはいうものの、LAVIE NEXTREME Carbonはカーボン素材を採用することで1kgを切る軽さと、長時間駆動を両立させたモデルだ。いくら最新モデルとはいえ、リプレースする価値はあるのだろうか。


 とはいえ、もはや背に腹はかえられない状況だ。まずは実戦投入すべし! ということで次回は実戦投入して分かったことに触れていきたい。