「夫が仕事で病むくらいなら」と転職を許しても、収入が極端に下がればそれはそれでツラい。掲示板ミクルに8月中旬、「低収入の夫がクソすぎる」というスレッドが立ち注目を集めた。スレ主は50代の女性で、50歳の夫が転職して初めてのボーナスが出たものの、「なんと2万5000円」で衝撃を受けている。
「手が震えました。月々もたったの24万、その上、コイツは会社の物品をこわしたので修理代で毎月4万円引かれ20万円しかありません」
持ち家のローンは完済しているが「腹が立って仕方ありません」と憤るスレ主。夫の転職理由は「上司のパワハラで精神が病むから」とのことで、鬱になるくらいならと転職を許したという。しかし「まさかこんなに低所得とは」と愕然としている。(文:篠原みつき)
「離婚して生きていけないんだから文句言うな」と厳しい声
以前の会社は家族経営でいつ潰れるか分からなかったのに対し、現在は営業所がいくつもある会社なのに驚くほど少なくなったらしい。驚きと失望のあまり離婚も頭をよぎるが、
「しかし離婚となるとこの20万円すらも入ってこなくなります」
「高校生の子供2人かかえて私の稼ぎだけではどうにもなりません」
と八方塞がりで喘いでいる。
スレ主自身も夫と同じくらい稼ぎはあるので世帯月収は40~50万円といったところだろうか。ただ、スレ主はどうにも愚痴りたい様子で「こんなクソ旦那をどうにかしたい!気持ちわかる人いますか?」と共感を求めた。
ちなみにスレ主は別の匿名掲示板にも相談しており、そこでは「離婚できないくせに文句いうなとコテンパンやられました(笑)」と明かす。このスレッドに寄せられた回答も優しい声かけをしてくれた人は少なく、
「私も思いますよ。離婚して生きていけないんだから文句言うなって。24万でも稼ぐのは大変な事です」
「目クソが鼻くそを笑う。まさにこの事ですね。考え方もお似合いなのだと思いますよ」
などと計画性のなさへの批判や、厳しめのコメントが相次いだ。「その年齢で再就職できただけでも幸運」「ボーナスはあるだけまし」との指摘も目立った。自身が「貧困母子家庭」という人からは、「20万も稼いでくれる人がいてくれたらどれだけありがたいことか」という書き込みも。収入減とはいえ、ちゃんと働いている夫を悪く言うスレ主を不快に思う人は多いようだった。
「50代で20万円稼げない人って多いんですか?」
一方で、少数だが現実的な励ましやアドバイスもある。「これという、結構な額を稼げる手に職とかはないのなら、バイト掛け持ちがいいと思うよ」などと、夫に家事を多く負担させてスレ主がダブルワークすることを勧める声も。
また、自身は手取り14万円の夫と離婚したという人は、給料が低くても「優しくて子どもを大切にしてくれて家事を快く分担してくれる夫」なら別れなかったと書いていた。確かに収入が少ないのはマイナスだが、家族との関わり方や役割次第では許せるということだろう。
他方、ボーナスはゼロの会社も多いので、「少しでも出たということは、次はもう少し上がるんじゃ?」との励ましもチラホラ。これらのコメントにスレ主は
「最初のボーナスはゼロで今年は2年目でそれでした。50才の転職なんてだめですね」
「夫が家事をしてくれるならまあ許しますがこのクソは家事もろくにできません」
などと返信。おまけに夫は過去に浮気をしたことがあるそうで、「女にも金にもだらしない」と書いていた。また「50代で20万円稼げない人って多いんですか?」と疑問の声も漏らし、ネット上で見かける50代の月給40万円といった話やボーナスのニュースが羨ましくて仕方ない様子だ。他人と比べて気持ちがすさんでいるのだろう、匿名で愚痴りたくなる気持ちも分かる気がした。【参照元:掲示板ミクル https://mikle.jp/】