米投資会社が「バリー」を買収、取得額は非開示

　米投資会社リージェントが、同社の関連会社が、「バリー（BALLY）」を親会社のJABホールディングから買収したことを発表した。金額は非開示。

　バリーは、1851年にリボン工場としてスイスで創業。現在もスイスで職人の手作業により生産している。2018年にはレナウンの親会社だった中国の山東如意科技集団有限公司が株式の過半数を取得したが、2020年に社債の債務不履行に陥った。
　リージェントは主に小売、高級品、メディア、テクノロジー、自動車、工業などの分野の企業を買収してきた。2021年には「ラルフ ローレン（RALPH LAUREN）」傘下のカナダブランド「クラブ モナコ（CLUB MONACO）」を取得した実績を持つ。
　リージェントの創業者兼会長であるマイケル・ラインシュタイン（Michael Reinstein）は、「バリーは世界有数の伝統ある高級ブランドです。この素晴らしい物語の次の章を形作るという使命を託されたことを光栄に思います」とコメント。JABのマネージングパートナーで副会長兼CEOのヨアキム・クレウス（Joachim Creus）は「バリーへの最初の投資以来、同ブランドは運営面でもクリエイティブ面でも大きな進化を遂げてきました。この名高いブランドを所有できたことは光栄であり、その将来に大きな関心を持って見守っていきたいと思います」と語った。