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パキスタンの古都、自分らしく生きたいと願う夫婦を映し出す『ジョイランド』予告編

2024年08月16日 12:31  cinemacafe.net

cinemacafe.net

『ジョイランド わたしの願い』© 2022 Joyland LLC
ノーベル平和賞受賞のマララ・ユスフザイや俳優のリズ・アーメッドが支援し、本国パキスタンでの上映禁止が覆された『ジョイランド わたしの願い』。この度、ポスタービジュアル、予告編、新場面写真が一挙に解禁となった。

本作は、パキスタンの新鋭サーイム・サーディク監督による長編デビュー作。カンヌ国際映画祭「ある視点」審査員賞とクィア・パルム賞を受賞した。



解禁となったポスタービジュアルは、夫ハイダルとトランスジェンダー女性、ビバがスクーター2人乗りでパキスタンの古都ラホールの街を駆け抜けるシーン、そして、ハイダルの妻ムムターズと義姉が異国情緒あふれる家の屋上で大家族の洗濯物を干すシーンで構成。

家族への愛がありつつも自分らしく生きたいという願いの狭間で揺れ動く2人を表し、「大都市ラホールの街角で、それぞれの幸福がすれ違うー」というコピーが配された。

予告編は、マララ・ユスフザイ(エグゼクティブ・プロデューサー)の「世界中の共感を呼んでいる本作をサポートできることを誇りに思います」というコメントから始まる。

「貧しいなりに尊厳は守ってきた」というラナ家の家長が、失業中である息子ハイダルに「子どもはできないのか?」と孫を催促するシーンから、仕事に誇りを持っている妻ムムターズが活写される。ある日ハイダルは友人にダンサーの仕事を紹介される。その劇場で出会ったトランスジェンダー女性ビバの美しさと自由な生き方に惹かれていくハイダル。

彼女によってバックダンサーに抜擢されたハイダルは、家長から何の仕事に就いたのかと聞かれ、後ろめたさからとっさに「劇場支配人として雇われた」とウソをついてしまうのだった。しかし家長は、ハイダルが職を得たことからムムターズに家庭に入ることを命じて…。

伝統的な価値観に縛られる夫婦が、そこから解放されて自分らしく自由に生きたいという願いの間で、揺れ動く姿が繊細に描かれていく。

『ジョイランド わたしの願い』は10月18日(金)より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開。




(シネマカフェ編集部)