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ハイラックスとトライトンが5秒差フィニッシュの熱戦披露。ミツビシ、レグ4で総合首位に立つ/AXCR

2024年08月16日 11:50  AUTOSPORT web

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AXCR競技4日目、チーム三菱ラリーアートのチャヤポン・ヨーター(103号車ミツビシ・トライトン)が総合首位に浮上した
 8月15日、AXCRアジアクロスカントリーラリー2024は競技4日目に突入。後半戦のオープニングとなった一日は172.15kmのSS4で争われ、TOYOTA GAZOO Racingタイランドのマナ・ポーンシリチャード(105号車トヨタ・ハイラックス レボ)が今大会2度目のステージウインを果たした。

 ホアヒンから中部のカンチャナブリへと移動するコースが設定されたレグ4の総走行距離は395.91km。このうちタイム計測が行われるスペシャルステージ(SS=競技区間)はタイの隣国であるミャンマーとの国境近くに広がる山間部が戦いの舞台となった。

 二輪部門の選手が立ち往生するような山林の岩場や川を渡るポイントなど、難所が連続した同ステージでは地元タイのクルーが大活躍を見せた。この日トップ10に入った四輪部門のコドライバーは全員が同国出身。ドライバーも5番手タイムを記録したトゥバグス・アディ・モレンシャディ(TOYOTA GAZOO Racingインドネシア/102号車トヨタ・フォーチュナー)を除く9名がタイ人選手だった。

 その筆頭となったのは、競技初日にトップタイムを刻みこのSS4で2度目のステージウインを飾ったポーンシリチャードだ。3時間26分45秒で172kmのステージを駆け抜けたベテランはSS2でのミスコースで後れを取っていたが、このレグ4終わりに総合2番手に浮上した。また、チームメイトのナタポン・アングリッツァノン(114号車トヨタ・ハイラックス レボ)もステージ3番手タイムをマークしている。

 前日のレグ3で好走を見せ総合2番手で後半戦に入ったチーム三菱ラリーアートのチャヤポン・ヨーター(103号車ミツビシ・トライトン)は、105号車ハイラックス レボに肉薄しわずか5秒差のステージ2番手タイムをマーク。TOYOTA GAZOO Racingインドネシアの塙郁夫(115号車トヨタ・フォーチュナー)がタイヤトラブルで大きく後退したことも手伝い、残り2日となった段階で総合首位に立った。後続とのタイム差は23分57秒だ。

 ミツビシとトヨタに続く総合3番手には、いすゞ・スパン・エクスプローラー・リキモリ・ラリーチームの僚友であるトンチャイ・クリンケー(106号車いすゞD-MAX)とポジションを入れ替えたスワット・ライジラピニャ(112号車いすゞD-MAX)が入り、チーム三菱ラリーアートの田口勝彦(107号車トライトン)がいすゞ勢に次ぐ総合5番手につけている。首位とのタイム差はそれぞれ30分3秒、32分50秒、40秒6秒だ。

 レグ2とレグ3で連続ベストを記録してトップに立っていたTGRインドネシアの塙は総合7番手にダウン。僚友で2024年大会は市販車無改造部門のT2カテゴリーに参戦している青木拓磨(101号車トヨタ・フォーチュナー)も前日からひとつ順位を落とし総合10番手となった。二輪部門では3号車ハスクバーナFE450を駆りステージ2番手となった山田伸一(Team OTOKONAKI)が総合首位に浮上している。

 ラリーの終盤戦に突入する16日(金)のレグ5は今大会最長228.87kmのロングSSが選手たちを待ち受けており、ここが勝負の行方を占う山場となりそうだ。