2024年08月16日 08:01 ITmedia NEWS
米Googleは8月15日(現地時間)、5月に米国で試験的に提供開始したAI採用Google検索機能「AI Overview」(日本では「AIによる概要」)を、日本を含む6カ国でも現地の言語で提供すると発表した。
AI Overviewは、Google I/O 2024で発表された生成AI搭載検索エンジン。米国で提供が開始されてすぐに、「ピザに接着剤を入れるといい」などのおかしな回答が提示されるという報告があり、Googleは改善すると説明し、一時提供を停止ていた。
その後「Search Labs」での提供を再開した。Googleは「米国や世界中のSearch Labでの広範なテストと肯定的なフィードバックを経て」日本、英国、インド、インドネシア、メキシコ、ブラジルで、Search Labsに加入していなくても検索結果にAI Overviewが表示されるようにする。
Googleはまた、AI Overviewの機能のアップデートについても説明した。
AI Overviewによる回答の情報源のリンクを表示するようになる。デスクトップではリンクを表示し、モバイルでは情報源サイトのアイコンを右上にまとめて表示する。
デスクトップでは、インラインリンクの追加もテストしている。このリンクにより、パブリッシャーサイトへのトラフィックが増加しているという。
さらに、米国で英語設定でSearch Labsに参加しているユーザー向けに、概要を保存するボタンの追加と、概要をさらに簡略化するオプションを追加した。
Googleによると、AI Overviewにより、ユーザーはこれまでより長い質問をしたり、複雑なテーマを掘り下げるようになったという。「つまり、ユーザーがパブリッシャー、企業、クリエイターのコンテンツを発見する機会が増えているということ」だと説明した。
提供はロールアウト中。本稿執筆現在、Search Labに参加していないGoogleアカウントでの検索ではAI Overviewは表示されない。