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『Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡』が虎ノ門のTOKYO NODEで開催中。内部をレポ

2024年08月15日 13:10  CINRA.NET

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Text by 廣田一馬

『Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡』が10月14日まで虎ノ門ヒルズステーションタワーの45階にあるTOKYO NODE GALLERY A/B/Cで開催されている。

同展は、今年9月に結成25周年、メジャーデビュー20年目を迎えるPerfumeのステージを再現する体験型エキシビション。Perfumeの「身体性」とその舞台を支えるクリエイターたちの「テクノロジー」によって生まれる「奇跡の同期(シンクロ)」がテーマとなっている。

総合監修をPerfumeの振り付け、ライブ演出を手がけるMIKIKOが務め、インスタレーションを真鍋大度やクリエイティブコレクティブのRhizomatiksら「チーム・Perfume」に長年携わってきたメンバーが担当する。

開催に先立って、Perfumeが登壇する記者発表会と展示の内覧会が行なわれた。Perfumeのメンバーが語るおすすめポイントとともに、展示の内容をレポートする。

展示空間に入ると、光が集合してつくられた巨大なPerfumeのシルエットが出現。

2010年の東京ドームライブからPerfumeのステージ演出に携わっている真鍋大度とクリエイティブ・コレクティブのRhizomatiksによる新作インスタレーションだ。

天井から吊るされた3600球を超えるピンポン玉一つ一つに対してレーザー光線を照射。Perfumeの代名詞的ポーズでもある「Aポーズ」のシルエットを浮かび上がらせている。

展示空間をつなぐ回廊には、さまざまな楽曲の振り付けやポーズの形にくりぬかれたパネルも。

全長60メートルのギャラリーに展開される「Chapter 2:軌跡と奇跡」では、過去のライブ演出を「Perfume視点」で体験可能。

レーザー光線を操る演出や、事前に収録したメンバー3人の影に合わせて踊る演出など、身体とテクノロジーがシンクロするPerfumeならではの演出を実際に体感でき、自分がステージにいるような感覚を味わうことができる。

隣の部屋では、Perfumeのメンバーが生まれてから現在に至るまでの軌跡をまとめた長さ50メートルの年表を展示。

廊下いっぱいに広がるPerfumeの歴史は圧巻で、これまでにリリースした楽曲のCDが年表に貼られているのも楽しい。

3面スクリーンが印象的なギャラリーで展示されているインスタレーションは『軌跡と奇跡:ポリリズム|tribute to Perfume(2007-)』。

Perfumeブレイクのきっかけともいえる楽曲“ポリリズム”の過去のライブ映像約24種を3方向、270度のスクリーンに投影している。

部屋の中央には、Perfumeがライブで実際に使用した200足を超えるハイヒールが並べられている。

映像の種類に加えて、ハイヒール一つひとつのデザインを見るのも楽しく、時間を忘れて没入してしまいそうな空間となっている。

最後の展示となる「Chapter 3:IMA IMA IMA」では、今秋にリリースされるニューアルバム『ネビュラロマンス 前篇』の収録曲“IMA IMA IMA”が先行公開。

「架空のテレビ局の歌番組スタジオ」がテーマのギャラリーで、ステージの照明や映像、スイッチングを自由に操作可能。ステージは無人だが、モニターではPerfumeのメンバーが曲にあわせて踊っている様子が投影されている不思議な空間だ。

会期中の週末金曜日には、展示室をディスコフロアにしたDJイベント『DISCO!DISCO!DISCO!』を開催。

前半の3日間は、ブレイク前のPerfumeとゆかりがあるJ-POP DJイベント『申し訳ないと』のクルーが11年ぶりに再結集。4日目以降のラインナップは8月中旬頃に発表される。