いやあ、暑い。連日の猛暑で体力のない僕は常に具合がなんとなく悪いんだけど、そういうこともあって家を出て楽しむタイプの趣味には足が遠のいている。日課のウォーキングも、早朝や深夜に限ってやっているので、いつもより歩数が足りていない。ってか、深夜だろうと普通に暑いし……。
僕は依存症レベルでパチスロもやるんだけど、7月は3回だけ。これは依存症の人間にしてはかなり少ない。8月はまだ1回もホールに出向いていなかった。依存症の人間ですら来店を躊躇するほどの酷暑。もういっそこのままずっと暑かったら、みんなパチンコホールとか行かなくなるんだろうなあ。
でも、結局依存症の度合いも大なり小なりで、こんなにクソ暑いにもかかわらず、朝から並んで抽選を受けて、開店の1時間も2時間も前から汗だくになっている人は結構多い。すごいバイタリティだよね。9割は負けるのに。そしてこの夏のお盆の時期になっても、そういう人はホールに足繁く通うのだ。(文:松本ミゾレ)
シンプルに釘も設定もきつい!
先日、5ちゃんねるに「お盆なのにパチンコ行っちゃって8万負けた」というスレッドが立っていた。「お盆なのに」と書いてあることからもわかるように、通常、お盆時期はどんなホールも基本的には回収に走っている。お盆休みですることがない人がどんどこ押し寄せるのを想定して、絞れるだけ絞れ、というわけで、これはもうずっと前から当たり前の常識である。お盆のパチ屋には、近づかないのが無難なのだ。
とにかくこの期間はシンプルに釘も設定もきつい。だからお盆時期には、基本的には「ああ、負けるんだろうなあ」と思いながら突撃するか、家でゲームでもやりながら過ごすのが依存症の過ごし方となる。
ところがこのスレッドを立てた人物は、負けるとわかっていても突撃してしまい、案の定玉砕した形だ。
「当たれば50%でRushの台打って6回初当たり引いて全部通常」
と書いてあるように、ただでさえ通常よりも釘が渋くなっていることが多いお盆にパチンコをして、何度も初当たりを引いて、それでもラッシュに突入させられずに終わったということになる。
駄目な方の当たりを6連続引くってのはこの人の運の悪さに原因があるが、よくもこんなに粘ったものである。
……こんなこと書くのはアレなんだけど、所詮ラッシュ突入率50%なんて通常当たり後の時短での引き戻しも込みだったりするんで、実際にはもっと突入率は厳しい台も多いんだけどね。
ギャンブルをする人間からすると、50%と49%では全然数字の価値が違うように思えるもんで、パチンコを滅多にやらない僕にしてみれば、ラッシュ突入率80%の台だって怖くて触れない。そもそもいつ当たるかもわからない青天井だし。
1000円でわずか6回転!実際、お盆はすごかった!
と、ここまで書いていて僕は「お盆がどのぐらい渋い調整になっているのか、具体的な事例を併記しておくか」と考えて、律儀にも千葉県の某駅前小規模ホールに出向いた。出向いたっていうか、まあそのそばにある居酒屋で飲んだついでなんだけど。やることは1つ。1000円でどのぐらいパチンコが遊べるか、回転数を調べるってだけのことだ。
たしか前もキャリコネの記事に使うため、パチンコを2000円ぐらい打ったことがある。あれも回転数を知るためだったが、今回はまあひどかった。打った機種はエヴァの一番新しいやつで、様々な店で看板機種に据えられている台。これなら多少は……と思って回すと、すぐに自分の考えが浅いことを思い知った。
「ま、なんだかんだ15回転ぐらいだろうな」なんて思ってたら、たったの6回転しか回せなかった。あんまりパチンコを打たない僕だけど、20年ぐらいホールに出入りしている上で書かせてもらえば、回りムラもあるかもしれないが、6回転って恐らく過去最低である。極悪調節にも程があるって話で、これじゃどうしようもない。
ちなみに、同行者も一緒に打っていたが、そちらも1000円で9回転しか回っていなかった。
ってことは、そもそも勝負にならない釘にしてたってことなんだろうね。
これである。これがお盆の極悪調整なのである。ところがもっと恐ろしいのは、そんな打つだけ無駄レベルの釘調整なのに、結構ホールはお客で賑わってるんだよね。みんなお金のことが嫌いで、捨てたいのかな?
僕もギャンブル依存だけど、さすがにあんな調整では打てないというのに……。お盆の調整のやばさもすごいけど、一番すごいのはどんな状況でも血眼になってハンドルを握り続ける、特級レベルのギャンブル依存症の方たちだね。
ホールはもっとああいうのを大事にしたほうがいいよ。肩を揉むとか、足を揉むとかしてあげないと。足向けて寝られへんで!