どんな仕事でも、人間関係や労働環境が悪ければ働き続けるのはしんどい。福島県の60代女性が働いていた、ある回転寿司チェーン店は、それこそ職場の雰囲気が最悪レベル。ほかにも色々と問題があったようだ。(文:林加奈)
「それまでの仕事がスーパーでの惣菜やベーカリー等食品に関わる仕事が多く一度回転寿司も経験がしたくて応募しました」
採用されたその回転寿司店では「店長はとてもいい人だった」というが
「古くからいるパートさん達はキツイ人ばかりで、毎日社員の悪口ばかりでした。気にしないでと言ってくれる人もいたのですが、毎日3人いる社員の悪口ばかりでした」
職場の先輩がこんな様子ではやる気も削がれそうだ。
トイレに行きにくい!「抜けると他の人に迷惑になるので」
労働環境にも問題があった。
「マニュアルを読んでメモしてそれだけでも30分から1時間かかります。残業は、1分毎に時給は発生しますが、そのマニュアルを読む時間やメモを取る時間は発生しません」
本来であれば職場でマニュアルを読んだり、といった時間も労働時間に入るはずだが、ごまかされていたようだ。ほかにもきついことがあった。
「出勤して直ぐに手を洗うのにも3分くらい時間がかかります、トイレに入って出て来た時も手洗いにまた3分かかりますので約2年働いていましたが、トイレに入ったことは1度もありませんでした。抜けると他の人に迷惑になるので」
手洗いで最低3分ということは、トイレに行って帰ってくるのにトータルで5分くらいはかかりそうだ。忙しい店の状況を見て、トイレに行くのに気後れしてしまう気持ちは理解できる。これらの不満が原因で女性はその会社を退職することになった。
「仕事は嫌いではなかったのですが、古くからいるパートさんの悪口と仕事以外の諸々のことが嫌になって辞めました」
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