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「Pixel 9 Pro」「Pixel 9 Pro XL」登場 小型ボディ追加で2サイズに AI強化「Tensor G4」搭載

2024年08月14日 02:51  ITmedia NEWS

ITmedia NEWS

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 米Googleは8月13日(現地時間)、自社イベント「Made by Google」において、新型スマートフォン「Pixel 9 Pro」「Pixel 9 Pro XL」を発表した。同社の生成「Gemini」に本格対応するスマートフォンで、これまで6インチ後半のみだったProラインに、新たに6.3インチの小型ボディを追加した。


【写真を見る】小型モデルも加わった「Pixel 9 Pro」シリーズをじっくり見る(計9枚)


 基本スペックはPro、Pro XLともに同じで、SoCは新型の「Tensor G4」。米Alphabet傘下のGoogle DeepMindと共同設計したチップで、スマートフォン上で画像・音声を理解できるマルチモーダル対応モデル「Gemini Nano」を実行する初のチップになるとしている。メモリもAI対応を見据え16GBにアップグレード。ストレージは128/256/512GBの3種類から選べる。ディスプレイは、Proが6.3インチ(1280×2856ピクセル)、Pro XLは6.8インチ(1344×2992ピクセル)。どちらも1~120Hzで可変するスムーズディスプレイを採用し、ピーク輝度は3000ニトに到達。画面内指紋認証にも対応する。


 カメラはトリプル構成で、広角カメラは1/1.31インチ5000万画素センサー(F1.68)で、超広角カメラ/5倍の望遠カメラともに、1/2.55インチの4800万画素センサーを採用(それぞれF1.7とF2.8)する。スペック自体はPixel 8 Proと同じだが、画像処理を刷新したという。レーザー検出AFやスペクトルセンサー、フリッカーセンサーを搭載し、広角/望遠ともに、光学式/電子式の手ブレ補正機能を持つ。1200万画素だったフロントカメラは4200万画素(F2.2)に刷新。カメラ横には8 Proから搭載された、非接触の温度測定センサーも引き続き内蔵する。


 9 Proのサイズは152.8mm×72.0mm×8.5mmで、重さは199g。9 Pro XLは162.8mm×76.6mm×8.5mm、重さは221g。カラーはObsidian、Porcelain、Hazel、Rose Quartzの4種類。ディスプレイと背面パネルに米Corning のGorilla Glass Victus 2の採用や、IP68の防水機能により、落下や水濡れ、ほこなど日常生活での耐久性を向上させたという。マット加工の背面パネルと、ポリッシュ仕上げのメタルフレームにより高級感を演出している。


 バッテリー容量は9 Proが4700mAh、9 Pro XLは5060mAh。45W充電器により9 Proは30分で55%、9 Pro XLは70%までの急速充電が可能。急速ワイヤレス充電、バッテリーシェア機能も用意する。


●AI機能強化


 カメラの新機能として「Add Me」(一緒に写る)を追加。カメラマンも一緒に写った集合写真を撮影できる機能で、カメラマンが入るスペースを作りつつ集合写真を撮影し、別でカメラマンを撮って合成することで、全員が1枚に収まった集合写真を撮影可能。生成AIで写真の上下左右を拡張できる機能も搭載する。また、動画機能も強化。Pixelで初めて超解像ズームが動画でも利用できるようになった他、「動画ブースト」機能により、撮影した動画を8Kまでアップスケール可能。夜でも明るく撮影できる「ビデオ夜景モード」も処理速度を向上させた。


 6月のGoogle I/Oで発表された「Gemini Live」に対応。これは、Geminiの最上位AIモデル「Gemini Advanved」を活用した音声対話機能で、スマートフォン単体や、同時発表の「Pixel Buds Pro 2」を使って、生成AIと会話しながら情報を調べたり、Gmailに届いたメールの確認などが可能。Gemini Advanvedはマルチモーダルモデルなので、冷蔵庫にある食材を撮影し、献立を考えてもらうことなどもできる。Pixel 9 Pro/XLユーザーには、Gemini Advanvedや2TBのストレージが利用できる「Google One AIプレミアムプラン」を半年分無料で提供する。


 なお、Gemini Liveを日本で利用するには、Geminiアプリの言語設定を英語に変更し、英語で発話する必要がある。


 OSはAndroid 14で、7年間のアップデートを提供。Titan M2セキュリティコプロセッサも搭載しており、Google VPNを無料で利用可能。


 Googleストアの価格は、Pixel 9 Proの128GBモデルが15万9900円、256GBモデルは17万4900円、512GBモデルは19万4900円。9 Pro XLは128GBモデルが17万7900円、256GBモデルは19万2900円、512GBモデルは21万2900円。予約受付は日本時間の8月14日から開始し、発売は9 Proが9月4日、9 Pro XLは8月22日を予定。NTTドコモ、KDDI、沖縄セルラー、ソフトバンクでも取り扱う。


 なお、Googleストアでは、対象スマートフォンの下取りと次回以降のショッピングで使えるストアクレジットの付与で、実質3万9800円から購入可能としている。付与されるストアクレジットは、追加の保証サービス「Preferred Care」への支払いにも利用可能だ。


 同イベントではPixel 9 Pro/9 Pro XLの他、「Pixel 9」「Pixel 9 Pro Fold」「Pixel Buds Pro 2」「Pixel Watch 3」も発表している。