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ダイソーで770円の「モバイルバッテリー 5000mAh」は実用的? 暑い夏だからこそ気を付けたいことも

2024年08月12日 17:41  ITmedia Mobile

ITmedia Mobile

パッケージは簡単なキャンディー袋タイプとなっている

 最近、いわゆる「100円ショップ」でスマートフォンやPCを便利に使えるアクセサリー類がよく販売されている。その“実力”はいかほどのものか……?


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 今回は、ダイソーにおいて770円で販売されている磁気研究所(HIDISC)製「モバイルバッテリー 5000mAh」を試す。


●おことわり


 本記事に掲載されている商品は、全ての店舗で販売されているとは限りません。また、全ての携帯電話/タブレット/PCでの動作を保証するものではありません。


●価格相応のシンプルパッケージ USB Type-C端子は「入力専用」


 パッケージはキャンディー袋タイプで、簡単なものを採用している。裏面には簡単な取り扱い説明が書かれている。


 このバッテリーはUSB Type-C端子が「入力」、2基あるUSB Standard-A端子が「出力」という使い分けをしている。USB Standard-A端子は、それぞれは最大5V/2.1A(10.5W)出力に対応しているが、2基同時に使う場合の最大出力も5V/2.1A(10.5W)となる。


 せっかくUSB Type-C端子も備えているので、USB Type-C端子“から”の充電にも対応してほしかったところだが、その分、回路やICチップも増えるだろうから、この点は「価格相応」として割り切るしかないのかもしれない。


●充電回数は「500回」


 このモバイルバッテリーは、使用可能回数が「約500回」とされている。多くのモバイルバッテリーでは利用可能回数はあまり書かれていないが、500~1000回が相場とされているので、この点では他のモバイルバッテリーに劣後することはない。


 また、本機には短絡/荷充電/過放電/過電流/過熱から保護する回路もしっかりと組み込まれており、使っていて過熱すると“しっかりと”給電がストップする。


 実際に15W対応ケーブルを介して「iPhone 13」を15分ほど充電したところ、3227mAhのバッテリー容量を10%程度(約0.32Ah)充電できた。計算上、定格値通りの出力は可能だと判断できた。


 また筆者は即売会イベントなどでUSB Standard-A給電(5V/2~3A)のライトをモバイルバッテリーを使用して点灯させることがあるが、本製品を使用したところ、利用は問題なかったものの、少し温度の高い場所でほぼフル出力で使ったこともあり、1時間程度で発熱に対する保護機能が働き、給電が止まった。


●思った以上によく使えるが、夏場の利用は発熱に注意


 本製品は、想定用途の通りスマホの充電で使用する分には十分すぎる製品だ。USB Type-C端子からも給電できるようにしてくれると良かったのだが、価格を考えるとそれは難しいだろう。


 一方で、USB給電の扇風機やライトなど、継続して大きな電流を必要とする製品を使うには、発熱が少し気になる。特に暑い日々が続く昨今では、このような用途で使うのは避けるべきだろう。パッケージに示される通り、スマホの充電にのみ使用するのが“吉”だろう。