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「大学の授業で見せて欲しいレベル」 にじさんじ・月ノ美兎の調査“カチカチ山はいつからヌルくなったのか”が研究者級の調査で話題

2024年08月11日 20:18  ねとらぼ

ねとらぼ

月ノ美兎さん(画像はにじさんじ公式サイトより)

 にじさんじ所属のVTuber・月ノ美兎さんが、動画『「カチカチ山」とかいう和製サウスパーク、いつからヌルくなったのか』を投稿。その詳細すぎる調査に、Xでは爆笑と驚愕、そして尊敬が集まっています。YouTubeトップクラスの解説動画かも……。


【画像】カチカチ山を分析したスプレッドシート


●参考文献は100冊以上!? もはや学者といって良さそうな「カチカチ山」解説


 この企画は、昔話の定番である「カチカチ山」について、今と昔では残虐性などが大幅に差し引かれた内容に変化していることから、いつごろから内容が変化していったのか可能な限りの調査をしてみたというもの。目を見張るのはその調査の濃さで、Amazonで大量の絵本を購入した他「国立国会図書館」や「国立国会図書館国際子ども図書館」にも足を運び、少なくとも100冊以上の文献を参照したそうです。


 そして、これら資料を「年代」「作者」「狸の捕獲理由」それに「あとがき」などで分類し、スプレッドシートにデータ化。そして、見つけた中で最も古い「むぢなのかたきうち」から、物語の変化をたどっていきます。


【2024年8月12日訂正】記事3段落で「むぢなのかたきうち」の年代を「1600年」と表記していましたが、正しくは「江戸前期」でした。お詫びして訂正します


 ちなみに、1945年には太宰治がカチカチ山のパロディーを執筆しています。月ノ美兎さんの解説によれば「兎のやり方は男らしくない」ので「16歳の美少女(しかも処女)」とされており、狸の方は「醜いおじさん」になっているそうです。書きそうといえば書きそう。


 この精細な調査と解説に「マジで面白すぎた」「タイトルのつけ方が秀逸」といった声の他、「立派な研究」「これ民俗学だよ!」などと絶賛する人も登場。Xでは「和製サウスパーク」がトレンドに入る事態となりました。