お盆の帰省を前に「せっかくの休みに親戚付き合いで疲弊したくない」と悩む人は多いのではないだろうか。掲示板ミクルに8月上旬、「義実家に行きたくない」というスレッドが立ち注目を集めた。
スレ主は結婚して一年半の30代女性。車で2時間の距離だという夫の実家では、親戚付き合いや盆正月などの行事がきっちりしており、「盆は1回、正月は2回、冠婚葬祭は2回ありましたが、もう嫌になっています」と疲れた様子だ。
「義両親は良い人なのですが、親戚一同集まるとかなりの人数になり、あまり話すのが得意でない私は苦痛以外の何物でもありません」
親戚同士の内輪話も理解できず楽しくないし、正座して相槌を打つだけ。子どももいないため、盆正月の集まりには「私は行かなくても良いのでは」と考えているという。(文:篠原みつき)
夫は「もっと喋って!俺とおる時みたいに!」「気遣わんでええ!」
ちなみに、体調不良を理由にするのは難しいようだ。昨年のお盆は出かける当日に頭痛がしたものの、
「夫には『大丈夫そう?来てくれないと困るんだけど…』と言われました」
と書いていた。夫は妻の体調よりも親戚付き合いを重視していることがうかがえる。しかも、スレ主が親戚の集まりが苦手だと言ったときには「もっと喋って!俺とおる時みたいに!」「気遣わんでええ!」などと言われ話が嚙み合わない。スレ主は自分の気持ちに寄り添ってもらえないと嘆き、「どうにか行かずに済む理由はないでしょうか?」と相談していた。
確かに人付き合いが苦手な人にとって、無下にも出来ない人たちの中でポツンと過ごすのは苦痛だろう。ただ、夫は本家の長男のようで、「嫁と一緒に」親戚の集まりに出るという昔からの習慣を変えるのは難しそうだ。
この相談に対する回答でまず目立ったのは、同情しつつも「親戚付き合いには慣れたほうがいい、仲良くしたほうがいい」という助言だ。
「せっかく親戚がたくさんできた!と思って仲良くしようと考えてはどうでしょう」
「そういう歴史的な事を代々守ってる家系だと思ってください」
こう割り切って、年に2回くらいのことは慣れるよう努力も必要だとしていた。しかし、スレ主はそれができれば悩んでいないのではないだろうか。中には「だったら天涯孤独の人と結婚すれば良かったのに」と自己責任のように説く人もいて世知辛い。
「嫌がる人間を強制する奴らマジで許せん」
一方で、回答には「せっかくの休みになのに、なんでそんなストレス溜まることしないといけない?」とスレ主に寄り添う声も複数入っている。
「夫は自分の実家で羽を伸ばせるだろうけど、スレ主にとっちゃ他人の家ですからね。全然寛げないしストレスしかない。嫌がる人間を強制する奴らマジで許せん」
などと夫にも批判の矛先が向いていた。妻の立場で「自分も嫌で行かなくなった」という声や、そもそも「体調の悪い人を思いやれない」夫が根本的な問題という指摘、親の立場から「無理に行かなくていいと思いますよ」と時代の変化に理解を示す人もいた。
スレ主は、親戚に非常識な嫁のレッテルを貼られるとの忠告に「どう思われても私は大丈夫」と断言しており、こんなに親戚付き合いがあるとは結婚前には分からなかったし、「本当に離婚したいくらい嫌です」とまで思い詰めている。
親戚付き合いは大事かもしれないが、そこまで嫌なら無理をして行くほうが関係は悪化しそうだ。離婚まで考えるほど嫌な気持ちを正直に夫にぶつける以外、「行かずに済む理由」は無いのかもしれない。【参照元:掲示板ミクル https://mikle.jp/】
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