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記名式Suicaカード、秋ごろでの販売再開目指す JR東「在庫確保の見通しが立ったため」

2024年08月09日 14:01  ITmedia NEWS

ITmedia NEWS

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 長らく販売を一時停止しているSuicaカードについて、JR東日本は記名式タイプの販売を2024年秋ごろから再開できるよう準備を進めていると明かした。再開の理由について同社は「一定数量の在庫確保の見通しが立ったため」としている。


【画像を見る】販売再開を目指す記名式タイプのSuicaカード


 Suicaカードを巡っては半導体不足の影響から、券面に表記がない無記名カードを2023年6月に、名前などを記載できる記名式カードを同年8月に販売を一時停止。23年5月にSuicaの提供を開始した青森・盛岡・秋田エリアや、訪日外国人観光客向け「Welcome Suica」など、一部に限り販売を継続していた。


 記名式の販売再開日時については、準備が整い次第、駅での掲示や公式Webサイトなどを通じて案内予定という。一方、無記名カードの販売再開は、詳細が決まっておらず「引き続き検討していきます」(JR東日本)とのことだ。


 羽田空港に限定して販売していたWelcome Suicaについては「Suicaカードよりも先にほぼ安定的な供給体制が整った」(JR東日本)ことから、7月20日より成田空港でも販売を再開したという。今後、都心部の「駅たびコンシェルジュ」店舗などでも順次発売を再開していく予定としている。


 現在、JR東日本はカードの販売停止中の措置として、Suica新規ユーザーに対して「モバイルSuica」の利用などを呼び掛けている他、過去に購入したSuicaカードやPASMOをはじめとした交通系ICカード、クレジットカードに搭載しているSuicaも利用できる点などを案内しているという。