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「ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー」の本編映像が解禁、アナ・ウィンターがガリアーノの才能を絶賛するシーンも

2024年08月09日 12:01  Fashionsnap.com

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 ジョン・ガリアーノ(John Galliano)のドキュメンタリー映画「ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー」が、9月20日から新宿ピカデリーやヒューマントラストシネマ有楽町などの映画館で公開される。それに先立ち、本編映像が解禁された。

 本編映像では、苦境に立たされていたガリアーノを当時の貴重なアーカイヴ映像を通して振り返る。「ヴォーグ(VOGUE)」の編集長アナ・ウィンター(Anna Wintour)が「天才デザイナーは希少なの。女性の服装や考え方を変えるようなデザイナーはね」とガリアーノの才能を絶賛し、彼女の右腕であるアンドレ・レオン・タリー(André Leon Talley)は、「彼こそ業界の未来だ。資金も後ろ盾もなく創造力だけでコレクションを創り上げた。彼には金がないんだ!」と記者たちの前で声を荒げるシーンなどを映し出す。類稀なる才能がファッション界の中心人物たちに認められ成り上がっていく、ガリアーノのサクセスストーリーの幕開けが垣間見えるワンシーンとなっている。また、アーカイヴ映像の間には、学生時代のガリアーノに多大な影響を与え、今年のカンヌ国際映画祭「カンヌ・クラシック部門」で修復版が上映され話題となった、アベル・ガンス監督の記念碑的大作「ナポレオン」の映像も登場する。

 同作は、1995年に「ジバンシイ(GIVENCHY)」、1996年に「クリスチャン・ディオール(Christian Dior)」と世界的ブランドのデザイナーに次々と抜擢された“ファッション界の革命児”で、現在は「メゾン マルジェラ(Maison Margiela)」のクリエイティブディレクターを務めるジョン・ガリアーノにフォーカス。同氏は絶頂期だった2011年2月、ユダヤ人に対する差別的暴言を吐いた動画が拡散され、その後有罪となりディオールから解雇。映画ではそんな天才デザイナーの栄光と転落、贖罪の日々を、トップモデルや著名なファッション業界人、ジョン・ガリアーノ本人へのインタビューで“真実”を映し出し、「なぜ絶頂期に自ら華麗なるキャリアを捨てることになったのか」という最大のミステリーに迫る。