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SHIROが循環商社エコミットと協業 使用済みのガラス容器を回収し「リユースプロジェクト」を始動

2024年08月09日 10:21  Fashionsnap.com

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SHIRO リユースプロジェクト

Image by: SHIRO
 「シロ(SHIRO)」が循環資源サービス「パスト(PASSTO)」などを運営する“循環商社”のエコミットと協業し、社会の新しい標準を目指す「SHIRO リユースプロジェクト」を発表した。10月31日までの期間、全国のシロ直営店舗で使用済みガラス容器を回収し、再び製品を製造するリユースの仕組みを構築するためPoC(概念実証)を開始。一部対象店舗では衣類の回収も行う。

 エコミットは「捨てない社会を叶える」ために不良品の回収・選別・再流通のインフラを担いながら、暮らしの身近な場所で資源循環に参加できる機会を創出。新コンセプトに「リユースシフト(REUSE SHIFT)」を掲げ、あらゆるものが循環される社会のために業界を超えた取り組みを開始し、協業企業を増やしながら資源循環の仕組みづくりを推進する。
 シロではこれまで、自然の恵みを余すことなく使い切る取り組みを継続的に実施。ブランド誕生15周年の2024年はすべての資源の価値を見つめ直し、本質的な循環を目指す「15年目の宣言」を発表。ものづくりを取り巻く「製品」「資材」「店舗」に注力しアクションを起こす。エコミットとの協業では、世界的にも難しいとされている化粧品容器のリユースに挑戦し、大規模な容器回収と“リユース”を前提としたものづくりに取り組む。プロジェクト期間中はシロのフレグランスのオードパルファン(40mL)、ボディオイル、ヘアオイル、アロマオイル、フレグランスディフューザーなどの使用済みガラス容器1万本と、着られなくなった衣類や次の誰かに着てもらいたい衣類など、“次の人に繋げるため”の衣類3万着の回収を目指す。
 エコミットはシロに続く“チャレンジャー”として、ブルーボトルコーヒー、LINEヤフー、三井不動産レジデンシャル(くらしのサス活Circular Action)とも協業。さらに業界を超えた多くの企業がリユースシフトでのシロの活動に賛同・応援し、エコミットが運営する衣料回収・選別・再活躍の「リユース・サイクル」の取り組みであるパストを活用した容器回収を実現。全国のシロ店舗と全国約50~100ヶ所のパスト、対象のブルーボトルコーヒー カフェ7店舗でシロの使用済みガラス容器および衣類を回収する。回収に協力した人には、シロまたはブルーボトルコーヒー カフェ、ブルーボトルコーヒー トラックで使える共通クーポン、もしくはシロの限定アイテムをプレゼント。また、回収したガラス容器を再利用するリユース製品や、リユースする衣類などを販売するポップアップストアの開催を年内に予定している。
 またシロはブランド誕生15周年記念イベント「未来へのおくりもの展」を実施。8月10日に「みんなの工場」で開催する「リユースファッションショー」では、エコミットが全国の拠点から回収した衣類でスタイリングされた服を着用したモデルや、みんなの工場のスタッフたちがシロのメイクアップアイテムとフレグランスをまとってランウェイに登場。「服を着るように気軽にメイクをしてほしい」という想いを込めた。また、子どもたちがファッションショーを目にすることが原体験となり未来へつながることを願う。
 エコミットの川野輝之代表取締役CEOは「今回の取り組みを皮切りに社会の新しいシステムを作れるということを確信している。多くの方に参画していただき、より大きな“うねり”として広げていきたい」と述べ、シロの今井浩恵代表取締役会長兼ファウンダー/ブランドプロデューサーは、「地球の役に立つ会社でないと生き残れないのではと考えている。製品作りの基となる地球に、シロで得た利益を還していきたい。今回の協働は、『このままのものづくりを続けていいのか』と考えていた時に川野氏と出会い実現した。企業がリユースできるものづくりを行っていければ、消費者が手を煩わせずに当たり前にリユースする社会にできると思う。みなさんお力添えの程よろしくお願いいたします」と期待を寄せた。

■シロ:公式オンラインストア SHIRO リユースプロジェクト