【夏の怪談特集】旅先の旅館やホテルで幽霊と遭遇した、という話はよくある。ただの幻覚なのか、それとも――。
50代前半の女性は、30年前に友人たちとスキーに行った時のことを振り返った。宿泊先は、大手ホテル系列だったそう。(文:長田コウ)
「女子4人で布団を並べて寝ていた時、夜中に目が覚めふと左下を見ると私の隣に寝ている友人とその隣の友人の間に長い黒髪の女性が座っていました。時計を見ると深夜0時でした」
「はっきりとその時の事を思い出せます」
「誰だろう」と不思議に思いつつ、眠りについた女性だが、深夜2時にまたもや目が覚めたという。
「また左下の方に目をやると先程の髪の長い女性が…。誰だろうと思って他の友人達を見ると3人とも眠っていたのです。ますます不思議に思いよく見てみると、私の横に寝ている友人の事をジッと見下ろしていました」
女性がどんなに見ても、その黒髪の女性は、目を合わせてくることはなかったという。恐怖でしかない。しかし、「私に用は無いんだろうな」と思った女性は、再び眠りについた。そして翌朝を迎えた。
「次の日何事もなかったように普通に目が覚め横に寝ていた友人も何とも無いようなので前日と変わらぬ楽しい日と過ごしました」
深夜に女性が体験したことを友人たちに伝えることはなく、今は疎遠な状態だという。黒髪の女性がジッと見ていた友人について、こう綴った。
「その友人は家がお寺で自らも住職としてお寺に仕えているので、きっと何かあったのかもしれません」
真夜中のことなので夢とごっちゃになった可能性もあるが、女性は30年経った今でも「はっきりとその時の事を思い出せます」と語る。かなり印象的な出来事だったようだ。
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