石井光太原作、鈴木マサカズ構成、ワダユウキ作画「教育虐待 ―子供を壊す『教育熱心』な親たち」1巻が、本日8月7日に発売された。
【試し読み】「教育虐待」をする親。子供の将来のためにと始めた受験勉強が、子供の心を壊し、その未来を奪うことに「教育虐待 ―子供を壊す『教育熱心』な親たち」では、中学受験ブームの熱に浮かされた親たちと、その犠牲になった子供たちの姿が描かれる。物語の舞台になるのは、教育ジャーナリスト・石橋大地が代表を務める編集プロダクション・エデュケーション企画。教育関係のメディア企画を手がけるその編プロには、教育の名のもとに行われる虐待行為「教育虐待」に関するさまざまな相談が寄せられていた。教育熱心な親に人生を壊された女の子の家庭環境、親や子の視野を狭め受験のことしか考えられなくさせる進学塾のおぞましい仕組みなど「教育虐待」のリアルが描かれる。
■ 著者コメント
□ 石井光太(原作)
私が様々な子どもの闇を取材していく中で、もっとも見逃されている暴力の一つが「教育虐待」でした。それを漫画として可視化したのが本作になります。
□ 鈴木マサカズ(構成)
子どもに「教育」を与えたいと願うのは自然なことで、どの親御さんもきっとそうではないかと思います。自分もそうです。しかしその思いは気がつかないうちに、いつの間にか行き過ぎていないか。子どものためではなく自分のためになっていないか。「虐待」になっていないか。そのように常に自問自答しながらこの作品に携わっています。「親の気持ちもわかる部分もなくはない」それがこの作品のポイントの1つかと思います。よろしくお願いいたします。
□ ワダユウキ(作画)
先生方の原作や構成に対してどんな絵を描けば伝わるのか…悩みながらも私にできる全てで表現しました。教育現場の闇を、悲劇を。少しでも伝われば幸いです。