isutaでは今週も、SUGARさんが贈る週間占いを配信。
2024年下半期の占いも公開しているので、ぜひ併せてチェックしてくださいね♡
今週の星座占いを全文読みたい方はこちらをタップ 今週のおひつじ座の運勢illustration by ニシイズミユカ
身近な悪を見つめて
今週のおひつじ座は、「(居)場所への暴力/危害」への解像度をあげていこうとするような星回り。
哲学者の飯野勝己は、『暴力をめぐる哲学』の中で「ここにとりあえずは安らって居られる」というあり方としての、人びとの「安心」を破壊するあらゆる活動や表現の根底にあるものを「(居)場所への暴力/危害」と呼んでいます。
そして、それは私たちの「いつでもどこかの場所に居るほかなく、その場の環境とたえまなく交感し、だから場所の質にのべつ影響を被りつつ生きるほかないという、私たちの否応ない存在様式」を否応なく照らし出すのだと述べているのです。
あなたもまた、国家というものに暴力は必然的に伴われるのだと、と簡単に了解してしまうのではなく、いかにそれに抗していけるかということが問われていきそうです。
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ひらりふらり
今週のおうし座は、重い内容こそ明るく楽しく詠おうとしていくような星回り。
『じゃんけんで負けて蛍に生まれたの』(池田澄子)という句のごとし。「蛍に生まれ」てしまった由縁が、「じゃんけんで負け」たことであるならば、人間が人間として生まれてくることになったそのきっかけというのも、じゃんけんで勝った程度のことなのかも知れません。
「じゃんけん」の勝ち負けというある種の偶然で左右される程度の差しかないどころか、人間の種としての優位性など容易に逆転されうるものであることへの直感が、作者の精神の根底に横たわっているのではないでしょうか。
あなたもまた、心の奥底に抱えてきた生霊のような声が、おのずと表面にまで浮かんできては、ふっと飛び出してくるように感じられてくるはず。
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ショートコント「日常生活」
今週のふたご座は、毎日やりたいことを、きちんとやっていこうとするような星回り。
「ワーカホリック(仕事中毒)」という言葉の使われ方を見ていると、人びとがどんなに「仕事」という言葉に含まれるもろもろのことを憎んでいるか、にも関わらず、「中毒」という病気めいた言葉とセットでないとそれを無暗に中断したり、休みをとることが難しいかということをよく現わしているように思います。
しかし、進化生物学者で作家のスティーブン・J・グールドのあるインタビューを読んでいると、私たちは決して「仕事をしすぎている」のではなく、むしろ「仕事」という固定観念に囚われ過ぎているのかも知れないという疑念が湧いてくるはず。
あなたもまた、どんな仕事をしたいかではなく、どんな生活をしたいか、そしてそこにどれだけ、またはどんな類の「仕事」が含まれているか、という仕方で、自身のQOLの向上をはかっていくことがテーマとなっていくでしょう。
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再起動とのそのきっかけ
今週のかに座は、ひとつの感覚的な小宇宙を形成していこうとするような星回り。
『日の暑さ死臭に満てる百日紅』(原民喜)という句のごとし。小説『夏の花』で知られる作者は、八月六日に広島の自宅で被爆しています。
暑さという体感に、とうてい無視することのできない鼻をつく臭い、そして視覚のピンクが立体的に合わさって、瞬間的にひとつの小宇宙が凝縮されてしまったようにも感じられますし、おそらく作者は百日紅の木を見るたびに、この時の経験を幾度も幾度も思い出したのではないでしょうか。
あなたもまた、どうか自身の感覚を研ぎ澄ましていくなかで、外と内とが溶けあっていく瞬間を捉えていきたいところです。
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いのちの流れをととのえる
今週のしし座は、自分が真に人間的であれるようなデザインやテンポについて、具体的に描き出していこうとするような星回り。
日本を代表する建築家のひとりで、幕張メッセやテレビ朝日本社ビル、ヒルサイドテラスなどの設計者としても知られる槇文彦は、『記憶の形象―都市と建築との間で』におさめられた文章の中で、次のように述べています。
「われわれはここで、いわゆる人間的であるということを、たんに人間に対応したスケールの確保、ゆっくりした生活のテンポ、緑と太陽、静寂、歴史の保存といった形でのみとらえてはならない。真に人間的であるということは、どのくらいその時点において人間であることが尊重されているか、ということにほかならないからである」
あなたもまた、他ならぬ自分自身のことを、どれくらい生命体として尊重できているのか、この機会に改めて見つめ直してみるといいでしょう。
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霊威を招く
今週のおとめ座は、掃き掃除をする手をふと止めて遠くを眺めていくような星回り。
『立秋の雲の動きのなつかしき』(高浜虚子)という句のごとし。
目の前のモノや出来事に鋭く焦点を合わせていくのではなく、むしろその意識の尖端をできる限りぼかし、遠い彼方へとずらしていくことで、あまりに明確な輪郭線で区切られた「本質的規定性」、すなわち強力な日常=社会の呪縛をすこしだけ開いて、その外部に広がる世界=宇宙からの霊威を招き入れていったのではないでしょうか。
あなたもまた、そんな「ながめ暮らす心」をみずからの日常に取り入れてみるといいでしょう。
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可能性としての俗物
今週のてんびん座は、紋切り型の答えに満足するのでなく、一生ものの問いを引き受けていこうとするような星回り。
禅のさまざまな公案のうちでも、最も難しいとされる公案に「婆子焼庵(ばすしょうあん)」というものがあります。これは逆に言えば、この問題がある限りは決して修行を卒業できず、生きている限り禅の修行は一生続くのだと考えられていたという代物です。
柳田聖山の『一休 「狂雲集」の世界』によれば、「禅と言えども、男女の問題だけは決まった解答を出せない」し、禅の修行者こそそういう問題を「自分自身で処理していく他はない」のだと考えられてきたのだそう。
あなたもまた、あらかじめ答えが決まっている訳でもない、一筋縄ではいかない問題に、おのずと引き寄せられていくことでしょう。
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海洋的つながり
今週のさそり座は、交友関係の量より質を追求していこうとするような星回り。
『立泳ぎして友情を深うせり』(中尾寿美子)という句のごとし。掲句で友とともにいるのは、足の届かない水中であり、おそらくは海なのではないでしょうか。足はつねに動かし続けなければ沈んでしまいますし、どこまで深さがあるか分からない海中に漂っているのは、陸にいるのとは比べ物にならないほどの不安感がつきまといます。
しかし、そうした死や無常感を意識させられている時の方が、友情を深めるにはかえっていいのかも知れません。
あなたもまた、安定した大地ではなく不安定な海での縁や結びつきをこそ大切にしていきたいところです。
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おのれの趣味にしたがう
今週のいて座は、狭められた「世間」からあえて転がり落ちていこうとするような星回り。
複数のコミュニケーションや行動を同時並行的に行っていく「マルチタスク」が常態化している現代社会。その対極のケースとして思い出されるのが、『葬送のフリーレン』というファンタジー漫画の主人公であるエルフの魔法使い・フリーレンです。
エルフは何千年という長大な時間を生きる種族であるため、どうしても人間よりじっと寂しさや退屈と直面せざるを得ない宿命にあるのですが、フリーレンはそれを「趣味」を生活の中心に置くことで乗り越えようとします。
今週のいて座もまた、そんなフリーレン流の生き方を、世間付き合いの参考にしてみるといいかも知れません。
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漆黒の音
今週のやぎ座は、ひょっこり遠くへ出かけていっては、また何気ないタイミングで帰ってくるような星回り。
『漆黒の音の聞ゆる遠花火』(米山直昭)という句のごとし。
漆黒の音の背景にあるこの「遠さ」の感じは、遠い過去の残響に耳を澄ませていくというモードへと読者を導いてくれますし、気付けば(あの頃/出来事から)ずいぶん遠くまで来てしまったものだという仕方で、一周まわって現在へと戻るよう促してもくれているように思います。
あなたもまた、掲句のような「遠さ」を感じるような地点まで身を運んでみるといいでしょう。
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閉じた系を開きゆく
今週のみずがめ座は、自分なりの仕方で「新しさ」に開かれていこうとするような星回り。
現代人は必要だから買うのでも、カッコいいから買うのでもなく、定期的に買い替えたり、なんとなく買った方がいい気がするから買う。そこでは過去の自分との縁を切断し、たえず自分自身を更新することだけが大切なことであり、それこそが消費社会の行き着いた果てであり、核心なのかも知れません。
ドイツの思想家ヴァルター・ベンヤミンが1938年に書いた「セントラルパーク」において言及していたのも、そういうことの裏返しでしょう。
あなたもまた、使い古された「時」の使用に反旗を翻していきたいところです。
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(拝手)
今週のうお座は、静かな場所でうっかり交じり合っていこうとするような星回り。
『時計屋の微動だにせぬ金魚かな』(小沢昭一)という句のごとし。なんとなく、金魚と目が合って、向かいあっているような感じがしたのかもしれません。時が止まったような店内において、鮮やかな赤を帯びて、よく見るとかすかに尾ひれがゆらいでいる金魚の存在は、どこか無視できないような存在感を放っていたはず。
それはさながら生きた「過去」そのものであり、忘れようとしても忘れさせてもらえない記憶が目の前に顕現したかのようでもあります。
あなたもまた、そんな無視できない過去や記憶と、時空をこえて邂逅してしまうような瞬間が訪れていきやすいでしょう。
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