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こめかみから頭蓋骨に15センチの釘が刺さった78歳男性 緊急手術で奇跡的に救命(露)

2024年08月04日 15:31  Techinsight Japan

Techinsight Japan

露スヴェルドロフスク州ニジニ・タギルで最近、頭蓋骨に15センチの釘が刺さった78歳の男性の緊急手術が行われた(『РИА Новый День 「Уральские врачи достали из головы 78-летнего мужчины 15-сантиметровый гвоздь」(Фото: ДИП Свердловской области)』より)
ロシアのスヴェルドロフスク州ニジニ・タギルで最近、78歳の男性の頭蓋骨に長さ15センチの釘が刺さり、地元の病院に搬送された。男性は命を取り留めており、当時のCTスキャンの映像が公開されると「まさに奇跡的」と注目された。ロシアのニュースメディア『РИА Новый День』などが伝えた。

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ロシア、ウラル連邦管区の自宅で転び、頭蓋骨に釘が刺さった78歳の男性が最近、非常に危険な状態でニジニ・タギル市立第一病院の緊急外来に搬送された。

CTスキャンにより、男性の頭蓋骨には長さ15センチの釘が右側のこめかみ辺りから左側のこめかみに向けて水平に刺さり、左右両方の眼窩を突き刺した状態であることが判明し、医師らは緊急手術を行う決断をした。

スヴェルドロフスク州保健省の報告によると、男性は当時、脳と脊髄を覆う3層の髄膜のうち一番外側にある硬膜が損傷し、眼球が圧迫されており、非常に難しい手術になったという。

手術を執刀したのは、脳神経外科部長ドミトリー・ネヴォリン氏(Dmitry Nevolin)が率いるチームで、男性の頭蓋骨から無事に釘が取り除かれた。チームは男性の視力を温存し、頭蓋骨を完全な状態で残すことにも成功したそうで、保健省は先月30日、「男性の回復は非常に早い」と明かした。男性は現在、合併症を防ぐために抗生物質の投与を受けており、間もなく退院できる見込みだ。


なおニジニ・タギル市立第一病院の主任医師アレクサンダー・パブロフスキフ氏(Alexander Pavlovskikh)は、手術の成功を受けて次のように述べていた。

「私たちの病院は、スヴェルドロフスク州で緊急の脳神経外科手術を行うことができる数少ない医療機関の一つです。私たちは神経外科医のための独自の学校を育成しており、これは毎年成長が見込まれます。また複雑な怪我や病気の外科的手術を確実に行うことで、より効果的なリハビリにも力を入れています。」


ちなみに男性がどのように転び、頭蓋骨に釘が刺さったのかについては明らかにされていないが、「この状態でよく助かった」というニュースはたびたび報じられている。2022年にはインドの高校で、男子生徒の首に他の生徒が投げたやり投げのやりが突き刺さる事故が起きていた。このやりは少年の首の付け根あたりを貫通したが、奇跡的に急所を外れて助かっていた。

画像は『РИА Новый День 「Уральские врачи достали из головы 78-летнего мужчины 15-сантиметровый гвоздь」(Фото: ДИП Свердловской области)』『Новости Нижнего Тагила 「15-сантиметровый гвоздь достали из головы пенсионера медики Нижнего Тагила」(Фото: Минздрав Свердловской области)』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)