暑い日が続き、なんだか不調続き…なんて方も多いのではないでしょうか。
そんなときはおうちでゆっくり本を読んで、自分を見つめる時間を作ってみると良いかもしれません。
この時期のおうち時間に読みたい、ほっと心が和らぐ「食べ物」をテーマにしたご自愛エッセイをご紹介します。かわいい表紙のデザインも必見です。
桃を煮るひと/くどうれいん衝撃のデビュー作『わたしを空腹にしないほうがいい』から5年。 小説、エッセイ、絵本、児童書、歌集…多方面で活躍する気鋭の作家が、 満を持して、2作目の「食エッセイ集」を解禁。 日経新聞「プロムナード」(2022年7月~12月)に掲載されたエッセイに、 書き下ろしをたっぷり加えた、珠玉の41編。(ミシマ社より)
小説、エッセイ、絵本、児童書、歌集など、多方面で活躍する作家・くどうれいんさんによる『桃を煮るひと』。
パステルカラーでかわいらしい表紙のデザインは、近くに置いておくだけで癒しを与えてくれそうです。
『桃を煮るひと』は、1話が2~3ページの短さでとても読みやすいのが特徴。睡眠前の読書にもうってつけですよ。
くどうれいんさんの、柔らかな言葉遣いやお茶目さを楽しんで。
なんちゃってホットサンド/小川 糸@book_rainydays / Instagram
ベルリンから帰国して一年。海外旅行も行けなくなって、友人にも気軽に会えない。でも、そんな時こそ日々の暮らしを満喫。毎朝愛犬のゆりねとお散歩をして、家では梅干しを漬けたり、石鹼を作ったり。土鍋の修復も兼ねてお粥を炊いて、床を重曹で磨く。読書とヨガで息抜きをしたら、夕方には銭湯へ。今日という一日を丁寧に楽しく生きるのだ。(幻冬舎より)
小説家、作詞家、翻訳家として活躍する小川 糸さんによる『なんちゃってホットサンド』。
感染症が流行した影響で大きく変わった日常を楽しむ、日記風のエッセイです。
愛犬との散歩やヨガ、読書や料理といったふとした丁寧な瞬間が切り取られていて、これを読めばおうち時間を充実させたくなるはず。
貧乏サヴァラン/森 茉莉@___amadare / Instagram
家事はまるきり駄目だった茉莉の、ただ一つの例外は料理だった。オムレット、ボルドオ風茸料理、白魚、独活、柱などの清汁…江戸っ子の舌とパリジェンヌの舌を持ち贅沢をこよなく愛した茉莉ならではの得意料理。「百円のイングランド製のチョコレートを一日一個買いに行くのを日課」に、食いしん坊茉莉は夢の食卓を思い描く。垂涎の食エッセイ。(筑摩書房より)
小説家・エッセイストである森 茉莉さんによる『貧乏サヴァラン』は、食を通じて、ちょっとしたタイムトラベルをしたい方におすすめの一冊。
おばあちゃん家にある桃の缶詰のようなデザインの、レトロな表紙も素敵です。
いつもより良いお茶を淹れたり、ケーキを買ったりして、読書タイムに没頭してみてはいかがでしょうか。食を愛し、贅を尽くした森 茉莉さんに敬意を寄せて。
とりあえずお湯わかせ/柚木 真子@lib_note / Instagram
このエッセイもまた、公開の日記帳だ。前向きで後ろ向きで、頑張り屋で怠け者で、かしこく浅はか、独特な人物の日々の記録だ(前書きより)――はじめての育児に奮闘し、新しい食べ物に出会い、友人を招いたり、出かけたり――。そんな日々はコロナによって一転、自粛生活に。閉じこもる中で徐々に気が付く、世の中の理不尽や分断。それぞれの立場でNOを言っていくことの大切さ、声を上げることで確実に変わっていく、世の中の空気。食と料理を通して、2018年から2022年の4年間を記録した、人気作家・柚木麻子のエッセイ集。各章終わりには書下ろしエッセイも収載。(NHK出版より)
『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』などの作品で知られる小説家・柚木 麻子さんによる『とりあえずお湯わかせ』。2018年1月から2022年3月まで、4年間のエッセイがつづられています。
柚木 麻子さんの鋭いワードセンスとユーモアが光るこの作品は、自分では消化しきれないもやもやがある日に寄り添ってくれそう。
連載は今も続いており、「本がひらく」というnoteページで読むことができます。気になる方は、ぜひ覗いてみてください。
好きよ、トウモロコシ。/中前 結花@_snobooks / Instagram
家族の食卓、上京した朝、あの夏の恋——。 レコーダーを再生するように記憶が溢れ出す。 糸井重里氏、麒麟・川島明氏推薦! 人の心の機微やノスタルジーを繊細に描く文章に定評があり、Webメディアを中心に人気を集めるエッセイスト 中前結花の初エッセイ集です。(hayaoki booksより)
Webメディアを中心に人気を集めるエッセイスト・中前 結花さんの初エッセイ集『好きよ、トウモロコシ。』。
幼いころから最近にかけて、中前 結花さんの記憶がつづられいて、優しさに満ちた表現につい涙する人も…。
肩の力がふっと抜けるような、心地よい文章に癒されてみてはいかがでしょうか。
今夜はかわいい本を抱いて、おふとんにくるまろ@_snobooks / Instagram
夏の夜、冷房の効いた部屋でおふとんにくるまりながら読みたい「食べ物をテーマにしたご自愛エッセイ」を5つご紹介しました。
学校やお仕事で忙しい毎日の中、快適なおうち時間は読書を楽しむ絶好の機会。読書タイムを楽しんでみてはいかがでしょうか。
\ 紹介したラインナップはこちら / ・桃を煮るひと/くどうれいん ・なんちゃってホットサンド/小川糸 ・貧乏サヴァラン/森茉莉 ・とりあえずお湯わかせ/柚木麻子 ・好きよ、トウモロコシ。/中前結花