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オジエ、「手が付けられない」速さの僚友に次ぐ2位で目標を達成。フィンランドで“飛ぶ”準備は万端

2024年08月01日 07:00  AUTOSPORT web

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WRCで8度ワールドチャンピオンに輝いているTGR-WRTのセバスチャン・オジエ
 WRC世界ラリー選手権において8度の世界チャンピオンに輝いたセバスチャン・オジエは、TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のチームメイトであるカッレ・ロバンペラについて、先月行われたラリー・ラトビアで「手が付けられなかった」と認めた。

 フルタイムドライバーを退いた2021年以来、初めて高速グラベル(未舗装路)ラリーに復帰したオジエは、WRCイベントとしては初開催となったラリー・ラトビアでロバンペラのスピードに匹敵するものはほとんどなかったと語った。

 しかし40歳のフランス人ドライバーは、リエパーヤを中心に開催されたイベントのスタートから表彰台圏内を走ることで、このようなスタイルのラリーでの最近の走行不足を帳消しにした。

 最年少王者ロバンペラから39.2秒遅れの2位でフィニッシュした直後、オジエは次のように述べた。「カッレ(・ロバンペラ)はこの週末、手が付けられなかった」

「彼の速さは予想どおりだったし、ここは彼の好きな特性のコースだ。彼はラリーカーに乗ってここで生まれたんだ」

 そう冗談交じりで語った8冠王者は「2位は最高の結果だったと思う」と続ける。「ラトビアはこれが目標だった。知っているだろうけど、僕は『2位が目標』だとはあまり言わないからね」

 出走順が有利だったかどうかを尋ねられたオジエはこれを認めつつ、次のように答えた。

「スタートポジション(のアドバンテージ)は大きかっただろうけど、路面が同等でも彼と戦うのはとても難しかっただろうね」

 8月1~4日に行われるWRC第9戦『ラリー・フィンランド』で、オジエは同じような地形でチームメイトに挑むチャンスを得る。オジエは2013年に同イベントを一度制しているのに対し、ロバンペラはまだ母国フィンランドでの優勝を果たせていない。

「ラリー・フィンランドはチャンピオンシップの中でもユニークなイベントであり、どのドライバーにとっても憧れの場所だと思う」とWRC.comに語ったオジエ。

「チームとして最高の結果を残せるよう、全力を尽くすよ。ラリーの最前線でのドライブを休んだ後、ラトビアでは良いスピードと良い週末を過ごせたと思う」