【夏の怪談特集】自分の住んでいるアパートで身の危険を感じる奇妙な現象が起きたら……。北海道に住む40代後半の女性(教育・保育・公務員・農林水産・その他/年収200万円)は「かれこれ20年前に住んでいたアパートで、不思議な体験をしました」と自らの恐怖体験を語った。
女性は3階建てのアパートの2階に住んでいた。当時ホステスをしていたため、帰宅は深夜だったという。ある日、奇妙な事に気が付いた。
「雪が降っている日、酔っ払いながら階段を昇り始めると、子猫か子犬のような小さな足跡が私の部屋まで続いていました。ドアの前では、地団駄踏んだような跡が」
その跡は女性の部屋まで点々と続いており……。(文:國伊レン)
「男性物の大きな長靴跡を見た時に、気づいたんです」
そもそも、このアパートは奇妙な点があった。
「家賃も安くお手頃だったのに、3階は3部屋とも空室。(中略)1階も1部屋以外空室でした」
女性の部屋がある2階の右隣は空き室だったが、左側には「50代くらいの男性」が住んでいた。この男性は
「昼の13時丁度に一旦帰宅し、すぐに部屋を出る」
という謎の習慣があったという。なぜ毎回13時ちょうどに入出していたのだろう。
空室が目立ち、不思議な隣人がいるアパート。そんな中で「子猫か子犬のような小さな足跡」が部屋の前まで続いていたのを発見した女性。犬猫にほっこりする人もかもしれないが「ドアの前では、地団駄踏んだような跡」がついていたこともあり、住人としては不可解だっただろう。
その日を境に、雪が降った時は必ず足跡がつくようになった。しかも、足跡の主は毎回違い、日々大きくなっていったそうだ。
「次の日、成猫か犬くらいの足跡。 その次の日は、大きい獣のような足跡。 赤ちゃんの足跡、子供の足跡、中学生くらいの足跡、大人の足跡、ピンヒールの足跡、紳士靴の跡……」
どんどん大きくなっていく足跡。それが部屋の前で雪をジタバタと踏み荒らしているのだ。そして
「男性物の大きな長靴跡を見た時に、気づいたんです。 私の部屋の前まで行った跡はあるのに、帰っている足跡がないことに…」
身の危険を感じる出来事だが、女性は結局ドアを開け帰宅した。
「お願いだから、一緒に部屋に入ってくれませんか」
その日の早朝、玄関のチャイムが鳴った。出てみると、小柄な50代くらいの女性が立っており、耳を疑う言葉を口にした。
「私、左の部屋に住んでいる者です。遠方に住む母の具合が悪く、ずっと留守にしていました。電話代払い忘れていないか、試しに自宅(左の部屋)に電話したら、コール音が鳴る前に男性が『はい』と出てすぐに電話が切れたんです」
50代の女性は過去に離婚してこのアパートに逃げてきたという。住所を知っているのは「遠方の娘だけ」で、友達にも親にも知らせていないそうだ。
「男性が電話に出るのはおかしい。お願いだから、一緒に部屋に入ってくれませんか」
こうお願いされ、かなり動揺して「本当に誰も来ていないのか?」と何度も聞き返した。というのも、今まで女性は「毎日、リビングの磨りガラスごしに、同じ時間に左の部屋に入っていく男性を見ている」からである。13時ちょうどに帰ってくる男性は何者だったのか。
この後一緒に部屋へ入ったかどうか、女性は顛末をあかしていない。しかしさすがに身の危険を感じ、すぐに引っ越しすることに。その後、女性は衝撃的なことを告げられた。
「新居に後輩を呼んだ際に言われたのが、 『姉さん、よくあの部屋に1年もいたね。部屋にある窓全部に、部屋に入ろうとしている沢山の人や動物がしがみついていたし、ずっと呪文みたいな低い声が聞こえていたよ』と」
霊感の強い人には見えたのだろうか、何部屋も空室だった理由が察せられる。いずれにしろ、何か起こる前に逃げ出したのは正解だった。なお、投稿者の女性は最後に
「ちなみに引っ越し当日、風呂掃除していたら風呂場のドアが少し開き、青い作業服を着た男性が覗いていました」
と書いている。女性が依頼した引っ越し業者とたまたま目が合ったという事なのだろうか?それとも……。
※キャリコネニュースでは「幽霊はいる?あなたが経験した不思議な現象」をテーマに投稿を募集中です。回答はこちらから https://questant.jp/q/IBVJN87L