はまじあき原作によるアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」と日本酒「鬼ころし」などを製造する酒造会社・日本盛、さらにオーディオ機器を販売するオンキヨーがコラボレート。作中で廣井きくりが愛飲するお酒・おにころをイメージした「おにころカップ酒」が発売される。
【大きな画像をもっと見る】
「おにころカップ酒」は「鬼ころし」をベースに、きくりが所属するバンド・SICK HACKの楽曲「ワタシダケユウレイ」を水中加振器で聴かせ熟成させた日本酒。「おにころ」のラベルが貼られた300mlのカップ酒、180mlの紙パックタイプの「鬼ころし」、きくりのイラストがデザインされた巾着の3点セットとなっている。商品は8月2日11時より、東京・秋葉原のONKYO DIRECT ANIME STOREの1号店・2号店と、日本盛のオンラインストア・sakari onlineにて販売される。
またONKYO DIRECT ANIME STOREの1号店・2号店と通販サイトONKYO DIRECTでは、「おにころカップ酒」のラベルイラストなどを使用したグッズも販売。とっくりとおちょこのセットや一合枡、前掛けといったお酒関連のアイテムのほか、フェイスタオル、Tシャツなどがラインナップされた。
日本盛で杜氏(とうじ)を務めた中根永敏氏からのコメントも到着。今回のコラボにあたりアニメを視聴し、さらに楽曲も聴いてイメージを掴み、仕込みを行ったことを明かしている。「おにころカップ酒」の味については「酸味があり、すっきりとした味わいに仕上がっており、明らかに加振の効果による影響があったと思います」とコメント。「杜氏として『夢が膨らむワクワク』する企画であったことは間違いないです」と総括している。
■ 中根永敏氏コメント
アニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」とのコラボ商品の製造にあたり、まず初めに取り掛かったことはアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」を見てイメージを掴むことでした。今回、醪に聞かせることになった廣井きくりさんがボーカル・ベースを務めるバンド「SICK HACK」の楽曲「ワタシダケユウレイ」は聴いたことがなかったので作中のライブシーンで楽曲を聴き、頭の中にアニメ・キャラクター・楽曲のイメージを持った状態で当商品の仕込みをスタートいたしました。加振は日本盛鬼ころし 180mlと同じ原料で日本酒造りの三段目の留仕込み終了時点からスタートいたしました。発酵はいつもの鬼ころしより早く、酵母がすごく元気だったため通常の経過温度より低い温度で発酵させました。
また、醪後半で通常とは異なる吟醸香の一種である酢酸イソアミル(バナナの香り)の香りが出ていました。今回使用している酵母は吟醸香の出ないタイプを使用しているのですごく興味深い結果が出たと思います。完成したお酒は酸味があり、すっきりとした味わいに仕上がっており、明らかに加振の効果による影響があったと思います。
今後、「酵母の種類」、「米の種類」、「精米歩合の違い」等、色々な組み合わせの違いで加振発酵させることにより、新しい日本酒が生まれることが期待できそうな仕込みでした。杜氏として「夢が膨らむワクワク」する企画であったことは間違いないです。
(c)はまじあき/芳文社・アニプレックス