面接する側だからといって、相手に対して何をしてもいいわけではない。神奈川県の40代男性（事務・管理／正社員／年収400万円）は、就職氷河期に経験した就活のエピソードをこう振り返っている。
「大卒でないという理由で目の前で履歴書を破られた。家庭の事情で大学に行けなかったことが理由でそこまで差別されるものだと絶望した」
本人の前で履歴書を破る面接官。社会人の常識以前に人間性を疑ってしまう。（文：林加奈）
頭ごなしに「うちの会社は何度も職を変わった人は信用ない」
岐阜県の50代女性（エンジニア／機械・電気・電子・半導体・制御／正社員／年収200万円）はシングルマザーで、何度か転職を経験している。それを面接官に責められてしまったという。
「職を変わり、引っ越しなどもし、その旨を履歴書に記入して、履歴書を見ながら面接時、何度か職を変わったことを頭ごなしに『何で仕事を変わったのですか？うちの会社は何度も職を変わった人は信用ない』だのあれこれ言われ、こちらの心情など全く気にもせずに、言葉を失い泣けてきました」
と、苦い経験をつづる。「何度も職を変わった人は信用ない」なんて、わざわざ本人の前で言うことではないと思うが……。
「ひたすら泣かされるような文言を言われるばかりで、その場はありがとうございましたと言って帰りましたが、後からムカムカと腹が立つ出来事でした」
と、当然の思いをつづっていた。
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