トップへ

SAKURAI HONDA、2名体制で6位入賞。プライベートチーム最上位フィニッシュは「素直に嬉しい」/鈴鹿8耐

2024年07月29日 13:20  AUTOSPORT web

AUTOSPORT web

トップ10トライアル前の日浦大治朗、伊藤和輝(Honda Dream RT SAKURAI HONDA)/2024鈴鹿8耐
 7月21日、三重県の鈴鹿サーキットで『2024 FIM世界耐久選手権(EWC)第3戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第45回大会』の決勝レースが行われ、Honda Dream RT SAKURAI HONDA(伊藤和輝/日浦大治朗)はプライベートチーム最上位となる6位入賞を果たした。

 2023年の第44回大会では伊藤和輝、日浦大治朗、荒川晃大の布陣で挑み、5位入賞となったHonda Dream RT SAKURAI HONDA。今年は荒川がTeam HRC with Japan Postのリザーブライダーに選出されたため、伊藤と日浦のふたりでレースに挑むこととなった。Honda Dream RT SAKURAI HONDAが2名体制で走るのは6月に開催された2回目のテストの前には既に決定しており、その想定でテストから走行を重ねた。

 日浦は「表彰台を狙うためにふたりで走ることになりました。理想は(荒川)晃大と3人で走りたかったし、ライダーとしての本音でいうと、3人いた方が絶対に楽です。ただ、3人目がいても上位は走れるけれど、表彰台を狙えるライダーを連れてくるのは難しい。結果、チームの判断でふたりで走ることにしたんです」と話す。昨年果たせなかった表彰台を叶えるために2名で走ることを決断した。

 金曜日に行われた計時予選では10位となり、トップ10トライアルに進出。トップ10トライアルでは全ライダーで最初に出走した伊藤和輝が2分07秒453を記録し、決勝10番グリッドを獲得した。

 決勝ではスタートライダーを伊藤が務め、そこからふたりで交互に走行。フィニッシュライダーも伊藤で、19時30分に6位でチェッカーを受けた。そんな8時間のレースを伊藤はこう振り返る。

「ふたり体制で、どちらかが『無理』と言っても代わりがいない状態でした。なので、1、2スティント目は無理をせず、離されすぎないようにしながら様子を見るという作戦で走りました」

「3、4スティント目くらいから順位が落ち着いて、どのチームと争うかが明確になってきました。最後の5スティント目は後ろからAutoRace Ube Racing TeamとTOHO Racingが来ているのがわかりました。最終スティントの2周目くらいから身体が攣り始めて結構辛かったのですが、なんとか耐えて良い結果を獲れてよかったです」

「ふたりで代わりがいないのは大変でした。でも、逆にだからこそ甘えが効かない状態で限界を超えて走ることができたのではないかと思っています」

「6位という順位は決して満足できる順位ではありませんが、ワークス勢に次いで最上位に入れたことは素直に嬉しいです。メカニックさんや自分達の体をケアしてくださる方々のサポートがあったから、ふたりで厳しい中でも戦い切れました」