7月28日、大分県のオートポリスでENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE第3戦『スーパー耐久レース in オートポリス』の5時間の決勝レースが行われ、ST-Xクラスは33号車Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3(リー・ジェフリー/太田格之進/チェン・ディーン/リアン・ジャトン)がシリーズ参戦2戦目で初の総合優勝を逆転で飾った。
さらに、背後から追い上げてきた33号車Craft-Bambooの太田も23号車をパスして2番手に続く。ただ、この時点で81号車にはペナルティが下っており、81号車DAISHINがトップチェッカーを受けるも、ペナルティで1周減算。繰り上がりで33号車Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3が優勝を飾った。
前戦富士24時間からスーパー耐久に参戦を開始したクラフト・バンブー・レーシングにとっては、参戦2戦目でのスーパー耐久優勝となった。最終的に81号車DAISHIN GT-R GT3はクラス4位となり、2位は23号車TKRI松永建設AMG GT3、3位は31号車DENSO LEXUS RC F GT3となっている。
GT4マシンが競うST-Zは、クラスポールの26号車raffinee日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4を駆る富田竜一郎が序盤をリード。2番手を52号車埼玉GB GR Supra GT4の吉田広樹と20号車NANIWA DENSO TEAM IMPUL Zの平峰一貴が争っていた。しかし、スタートから1時間過ぎに、メインストレートから1コーナーに向かう地点で並走した2台が接触。姿勢を乱した20号車NANIWA DENSO Zがガードレールにクラッシュしてしまった。
26号車raffinee Zは大塚隆一郎、荒聖治と繋ぐ一方、山﨑学、服部尚貴と繋いだ2番手の52号車埼玉GBが、最後のピットストップでタイヤ無交換作戦を行った。野中誠太に交代し首位に浮上した52号車埼玉GB GR Supra GT4は篠原拓朗が最終走者を務めた26号車raffinee日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4に約30秒のリードを築くと、今季2勝目を飾った。3位には、地元戦で速さを見せた5号車マッハ車検 GR Supra GT4 EVOが入り、今季初表彰台を獲得している。
そしてSTOが認めた車両が走るST-Qクラスは、92号車GR Supra Racing ConceptがST-Zクラスの上位3台に続く総合9位で完走。他車にはトラブルが相次いでいる。
途中、55号車MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptとバトルもみせた28号車ORC ROOKIE GR86 CNF conceptは、終盤加速が鈍るトラブルが発生しガレージイン。結果的には129ラップで総合29位となった。55号車MAZDA3 Bio conceptは電気系トラブルに見舞われ、115ラップの総合30位となった。初陣に臨んだ61号車SUBARU HighPerformanceX Future Conceptは、エンジンの息継ぎの症状が発生し、複数回のピットインを繰り返しながらも98ラップの総合32位。
水素カローラこと32号車ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptは、液体水素ポンプを作動させる系統の電源にトラブルを抱えガレージへ。修復後、小倉康宏、モリゾウとステアリングを握ったが、エンジントラブルを抱えガレージに戻りレースを終えることに。最終的には60ラップの総合35位となっている。
ENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONEの次回大会は、栃木県のモビリティリゾートもてぎで行われる第4戦の5時間レース。約1カ月後の9月7日にワンデーで開催される予定だ。