映画史上最も破天荒なヒーロー、デッドプールとウルヴァリンの活躍を描く『デッドプール&ウルヴァリン』(公開中)で、日本版声優を務めた加瀬康之、山路和弘、佐倉綾音が7月26日(金)、都内で行われた“真夏の激アツ”トークイベントに駆けつけた。
全米に先駆け、7月24日(水)に世界最速で封切られ、『デッドプール』シリーズ2作を超える初日記録を打ち立てた本作。今年公開された洋画の中でも、トップのオープニング記録を樹立する好スタートを切っており、デッドプール(演:ライアン・レイノルズ)の声を務める加瀬は、「今年一番アツい映画になればいいなと思います」と喜びの声。「最初からぶっ飛ばしているので、ついていくのが大変(笑)。あのシーン、よくわからなかったなと思ったら、もう1度見てもらえれば」と、リピート鑑賞を勧めていた。
別の時間軸を舞台にした『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』以来、デッドプールを演じる加瀬は、「すべてを使い果たさないとできない役なので、終わった後、何週間も何もできなくなる(笑)。ライアンさんも疲れるんじゃないかな」と、疲労困憊の様子だが、「皆さんに面白いものを見てもらいたいという思いで、死ぬまでしのぎ合いですね」と、さらなる活躍に期待を寄せた。
一方、こちらも長年にわたり、ウルヴァリン(演:ヒュー・ジャックマン)役を担当する山路は、「主役がこんなにふざけているのに、なんでウルヴァリンは、こんな真面目な演技をしているんだろうって(笑)。でも、びっくりするくらい気合いが入っていて、震えました。泣いてしまった」と、“盟友”ヒュー・ジャックマンの演技を絶賛した。
また、ライアン・レイノルズとヒュー・ジャックマンの良好な関係性があってこそ、本作が成立したとも力説し「仲の良さがじわじわ来る感じがすごく好き」と思わずニンマリ。負けじと加瀬は「頭から全力疾走しているけど、僕と山路さんの仲の良さで、もっていった部分もある」と、山路との絆をアピールした。
佐倉が演じるカサンドラ・ノヴァ(演:エマ・コリン)は、映画シリーズには初登場するキャラクターで、原作コミックでは、ミュータント絶滅を目論む最凶最悪のヴィランとして知られている。
客席の半分以上は、この日が初めての鑑賞という状況だけに、「存在自体がネタバレで」と慎重に言葉を選びながら、「精神攻撃をしかける系のヴィランなんです」と役どころを説明。加瀬も「あの攻撃はやられたくない」と険しい表情を見せた。
作品については、佐倉は「現代社会はコンプライアンスが厳しくなったと言われますが、結構言っちゃいけないことが劇場の大音量で流れます。コンプライアンスに従うことは大切ですけど、ここまで発散してくれると爽快ですし、アクションも目が離せない」と魅力をプレゼンしていた。
『デッドプール&ウルヴァリン』は公開中。
(シネマカフェ編集部)