7月27~28日、大分県日田市のオートポリスで開催されるENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE第3戦『スーパー耐久レース in オートポリス』。今回のエントリーのなかでも注目と言えるのが、ST-QクラスにTeam SDA Engineeringが投入したニューマシン『SUBARU HIGH PERFORMANCE X FUTURE CONCEPT』。7月25日にはスバルから車両についての概要も発表されたが、同日からオートポリスでの走行もスタートさせている。
2024年1月の東京オートサロンで投入が予告され、第2戦富士を前にその姿がお披露目されたのが、スバルがST-Qクラスに投入する『HIGH PERFORMANCE X FUTURE CONCEPT(ハイ・パフォーマンス・エックス・フューチャー・コンセプト』だ。
緒戦となる第3戦オートポリスは、7月25日から走行がスタート。SUBARU HIGH PERFORMANCE X FUTURE CONCEPTも走行を開始したが、コース外から見た印象はまだノーマルのWRX S4に近い。伊藤奨監督に現在の状況を聞くと、「ほぼ市販車の状況から、エンジンをCNFに適合しつつ取り組んでいます」という。
専有走行の段階では、タイムは車格が近いST-2車両と比べても2~3秒ほど遅い状況だ。井口は「本来は2.4リッターターボなので、ST-2よりも上にいかなければならないですが、まだ実現はできていません。個人的には、GT4車両(ST-Z)を食うくらいの気持ちでやってもらいたいと思います。ニュルのクルマがGT4くらいのスピードなので、そのくらいまで達成したら『HIGH PERFORMANCE X FUTURE CONCEPT』の名にふさわしいのではないでしょうか」と大きなスピードアップを期待した。