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これが実話って… 精子提供を題材にし不妊治療の闇を描いたNetflixドキュメンタリー『1000人の子供を持つ男』【カウチポテトのお供】

2024年07月26日 15:31  Pouch[ポーチ]

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事実は小説より奇なりーーー。本日ご紹介するお話ほど、この言葉に当てはまるものはありません。

子どもが欲しい女性たちが、精子提供者として出会った魅力的な男性。容姿も人柄も申し分なく、女性たちは満足していたのだけれど、あとになって身の毛もよだつ驚愕の事実が発覚するのです。

毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。

今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、Netflixドキュメンタリー『1000人の子供を持つ男』を観て、カウチポテトになっちゃお~!

【あらすじ】

いつか母親になりたいと願っていたナタリーでしたが、レズビアンのため自然妊娠が難しく、個人的な取引を希望するドナーサイトで精子提供者を探し始めます。

無数の候補者の中から探し当てたのは、オランダ人男性のヨナサン・メイヤー。彼の美しい金髪、輝く笑顔を見て、ナタリーは「この人の子どもなら間違いない」と確信するのです。

やがてナタリーは妊娠し、出産を迎えました。ヨナサンとの関係も良好で、ナタリーもそのパートナーも満足していましたが……その数年後ヨナサンが精子提供したと思われる子どもが数百人以上いることが明らかに!

【ココが見どころ!】

<その1:本当にあった怖い話>

オランダで起きた事件を全3話のリミテッドシリーズにまとめた本作。

「カリスマ性のある魅力的な男性」として子どもが欲しい女性たちに近づき、善意として精子を提供していたヨナサン。一見すると、まともな男性に見えるのですが、ヨナサンはオランダ国内だけでも数百、世界へ範囲を広げると数千もの女性に精子を提供していたのです。

つまり、生まれた子どもは全員兄弟となるため、近親相姦の恐れも出てくるというわけ。おまけにヨナサンには、精子を提供する目的が明確にあったのです。その真相を知ったとき、あなたも恐怖で震えるはず。

<その2:2話終盤でやってくる驚愕の展開>

「1人の男が数千人にもおよぶ子どもを作り続けている」というだけで、意味不明すぎて怖ろしいですよね。

でもね、2話終盤でさらなる衝撃が待ち受けているんですよ。私はその場面を観た瞬間、リアルに「えッッッ!!!」とバカでかい声が出てしまいました。

<その3:結末はどうなる?>

2話終盤で起こる衝撃のあと、追い打ちをかけるように、クライマックスでも超ド級の衝撃が!

とにもかくにも、絶対に最後まで観てほしいです。まァ、ここまで言わずとも、驚きの展開の連続であっという間に観終わっちゃうと思います。

ヨナサンを追ううちに、徐々に見えてくる不妊治療業界の闇も必見です。ヨナサンのような精子提供ドナーの中には、おぞましい目的をもった人物もいることがわかるので、ある意味参考にもなりますよ。

【親たちの連帯に涙】

世界中の親たちをダマし、恐怖と怒りに陥れたヨナサン・メイヤーという人物。

彼の行為は悪質極まりないものですが、皮肉なことに、彼の存在によって親たちが本当の家族のように連帯する描写は感動的でした。

被害に遭った親たちは、協力者の助けのもと、一丸となってヨナサンを追い詰めます。裁判へと持ち込まれたこの問題が、どんな結末へとたどり着くのかーーー。その瞬間をぜひ見届けてください!

■今回ご紹介した作品

Netflixリミテッドシリーズ『1000人の子供を持つ男』
2024年7月3日から独占配信中

※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。

執筆:田端あんじ (c)Pouch

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