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桜谷シュウ「ニワトリ・ファイター」アニメ化!海外展開も シリーズ構成に瀬古浩司

2024年07月26日 07:07  コミックナタリー

コミックナタリー

「ニワトリ・ファイター」ビジュアル (c) SS/KH
桜谷シュウ「ニワトリ・ファイター」のアニメ化が決定。合わせてティザーPVが公開された。

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「ニワトリ・ファイター」は2020年12月よりWebマンガサイト・コミプレ- Comiplex-で連載されているバトルアクション。“鬼獣(きじゅう)”と呼ばれる異形のモノが人類を脅かす世界で、鬼獣に立ち向かうニワトリの戦いが描かれる。公開後、北米・中南米といった海外の読者を中心に話題となり海外翻訳出版が決定。現在では50カ国以上で翻訳展開されている。

アニメは日本のマンガ・アニメコンテンツの世界流通を手がけるVIZ Mediaと、ヒーローズが共同で制作。海外ではAdult Swimとのパートナーシップによる放送が予定されている。日本国内の放送・配信については、後日発表予定。

監督は「D4DJ」シリーズに携わった鈴木大介、シリーズ構成は「呪術廻戦」などの瀬古浩司が担当。アニメーション制作はサンジゲンが手がける。

桜谷は「最高の監督、最高の脚本家、最高の制作スタッフさん達、そして最高の声優さんたちが、みんな一丸となり最高の作品を作り上げてくださっています」とアニメをアピールした。瀬古は主人公・ケイジの魅力を伝えつつ「分断が叫ばれ、どんよりとした閉塞感の漂うこの現代にあって、ケイジのように不器用ながらも真っ直ぐに生きるヤツがいることに僕は希望を感じます」とコメント。アニメ化を聞いて最初は「正気か!?」と思ったと語る鈴木監督は、原作を「“な、なんて熱い雄鶏(おとこ)の物語なんだ…!!”」と絶賛した。

■ 桜谷シュウコメント
「ニワトリ・ファイター」がついにアニメ化です!
こんなに嬉しいことはありません!
アニメ化は、漫画家になってからの夢であり、大きな目標でした。
ここまで応援してくださった読者の皆様、
この作品に携わってくださったHERO'S&VIZ Mediaの皆様のおかげです。
心から感謝申し上げます。

この「ニワトリ・ファイター」はとても運がいい作品だと思います。
最高の監督、
最高の脚本家、
最高の制作スタッフさん達、
そして最高の声優さんたちが、
みんな一丸となり最高の作品を作り上げてくださっています。
原作者としてこんなに幸せなことはありません。
早く、ケイジたちがテレビの中で動きまわる姿を見たくてたまりません。
ニワトリたちが活躍するこのアニメを、
より多くの皆様に楽しんでいただけたら幸いです。

■ 瀬古浩司(脚本)コメント
「僕はワーナー映画を見て育ったので……」と以前桜谷先生とお話しした際に先生が仰っていました。「グレムリン」や「グーニーズ」、「ブレードランナー」、「マッドマックス」、「リーサル・ウェポン」etc, etc......。「ニワトリ・ファイター」にはこれらの古き良き映画たちの魂が脈々と息づいているように感じます。

そして正義感があって、頑固だけどお茶目で、おサカリ様にはめっぽう弱く、それでも自分の信じた道を往く主人公のケイジもまたかつての映画の主人公たちのようにとても魅力的です。あるいはそれは時代遅れと見なされるかもしれませんが、分断が叫ばれ、どんよりとした閉塞感の漂うこの現代にあって、ケイジのように不器用ながらも真っ直ぐに生きるヤツがいることに僕は希望を感じます。

■ 鈴木大介監督コメント
「正気か!?」

初めて「ニワトリ・ファイター」アニメ化の話を頂いた時の、正直な感想である。

主人公は、いかつい面構えながら、どう見ても“ただの、ニワトリ”。
そのニワトリが世界の命運をかけて怪獣と戦うというのだ。

“これって面白いの…?”
食べること以外にニワトリに関心を持ったことのない私は首をかしげた。

“こんな自分に監督することができるのだろうか・・・?”
一抹の不安を抱きながら原作を手に取った。

数時間後、私は、こぼれる涙を抑えることができなかった。
“な、なんて熱い雄鶏(おとこ)の物語なんだ…!!”
“やれる、これは、やれるでちゅよ~!!”と!

そんな顛末で本作の監督をやらせていただいた、鈴木大介です。
この「ニワトリ・ファイター」という作品では、そのタイトルからはなかなか想像できない熱いバトルが、これでもか、と描かれています。

襲い来る巨大な化け物「鬼獣」、そしてそれを迎え撃つ鳥たちの強力な技の数々。これをアニメならではの豪華な表現で再構築しています。

また、登場人物、いや登場鳥たちをはじめ、多様な生き物たちの熱い思いが織りなすドラマも、見どころとなっています。

主人公ケイジの秘められた気持ち、ヒロインのエリザベスの心の移ろい、ピヨ子の恋心など、感情をいかに描くかは、弊社初の動物アニメということもあり課題の一つでした。ですが、弊社スタッフが、これまでの人間キャラアニメで培った表現スキルは、鳥であってもいかんなく発揮され、時には笑い、時には感涙する、感情豊かなアニメーションに仕上がっています。

キャストの皆さんもノリノリで、人語・鶏語が飛び交う、笑いの絶えない現場の中で、熱く収録が進んでおります。
皆さん、まるで、最初から決まっていたかのようなベストキャストです。

“是非完成品で見て聞いていただきたい!”
“この作品を監督できて、本当に良かったぜ…!”

かつて例のないアニメ史上初(?)の本格的ニワトリ・バトル・アニメ、「ニワトリ・ファイター」。

ケイジ達の戦いに手に汗握り、そして彼らの織り成すドラマに涙し、くだらないギャグにゲラゲラと笑っていただければ本望です。

種の壁を越えた男たちの、女たちの、熱いドラマに、刮目せよ!!