トム フォードのピーター・ホーキングスがクリエイティブディレクターを退任、わずか2シーズンで

　「トム フォード（TOM FORD）」のクリエイティブディレクター、ピーター・ホーキングス（Peter Hawkings）が同職を退任する。同氏はトム フォードにブランド設立当初から在籍し、2023年4月から創業者のトム・フォード（Tom Ford）に変わる形でクリエイティブディレクターに就任。わずか2シーズンで同ポジションを退く形となった。

　現在、トム フォードの知的財産は「エスティ ローダー（ESTĒE LAUDER）」が所有しており、エスティローダーのライセンシーとしてエルメネジルド・ゼニア・グループがトム フォードのメンズとウィメンズのファッションやアクセサリー、下着などファッション事業全般の生産を担っている。
　トム フォードの社長兼CEOで親会社のエスティ ローダーでラグジュアリー事業の開発担当を務めるギョーム・ジェセル（Guillaume Jesel）は、ピーターの退任に対し「ピーターには、設立当初からTOM FORDに多大な貢献をしていただき、感謝の意を表したいと思います」とコメント。また、トム・フォード・ファッションのレリオ・ガヴァッツァ（Lelio Gavazza）CEOは「TOM FORD FASHIONがエルメネジルド・ゼニア・グループの一員となって以来、ピーターが協力してくれたことに感謝します。彼のチームとともに、ピーターはこの重要な発展の初期段階に貢献してくれました。彼の次の章での活躍を祈っています」と労いの言葉を残した。
　ピーター・ホーキングスの最後となるトム フォード 2025年春夏コレクションは9月にミラノで発表予定。後継者については後日アナウンスされるという。