7月20日、2024年NTTインディカー・シリーズに参戦しているアロウ・マクラーレンは、カナダ・トロント市街にて開催されている第12戦にて、7号車のドライバーとしてテオ・プルシェールをエントリーさせることを発表した。
19日(金)にはすでにプラクティスセッションが行われていた『オンタリオ・ホンダ・ディーラーズ・インディ・トロント』。そのFP1にて、アロウ・マクラーレンの7号車に乗るアレクサンダー・ロッシがコーナーを曲がり切れずタイヤウォールにクラッシュを喫しており、右手親指を骨折してしまった。
「コーナーを曲がる寸前で、ハンドルから手を離すのが間に合わなかった」と語るロッシは、インディアナポリスへ向かって右手親指の治療に専念することに。
そして、チームはすぐに7号車に乗る代役選手を検討し、最終的には今季すでに5レースを走らせているプルシェールにマシンを託すこととなった。時間の関係もあってFP2への出走は不可能のようだが、予選からは5号車パト・オワード、6号車ノーラン・シーゲルのチームメイトとしてレースに参加することとなった。
2024年は全日本スーパーフォーミュラ選手権にTEAM IMPULから参戦を開始したプルシェールは、手首のケガにより休養をとっていたデイビッド・マルーカスの代役として、アロウ・マクラーレンの6号車でインディカーデビューを果たした。
4月の第2戦ロングビーチで初戦を迎えたプルシェールは、予選22番手から11位へとポジションを上げて完走したことで高評価を受けており、これまでの最高位は第6戦デトロイトでの10位となっている。
どちらも初めてのストリートコースでの攻めの走りが光っていたことも記憶に新しく、今回急きょ出走が決まったプルシェールの活躍は大会の大きな話題のひとつとなりそうだ。
第12戦トロントの予選は現地時間20日(土)14時45分(日本時間21日3時45分)、85周の決勝は現地時間21日(日)13時30分(日本時間21日3時30分)に開始予定だ。