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近藤真彦監督、前代未聞レベルの超豪華サプライズ還暦祝いに感無量「レース界で認められた感じがした」

2024年07月20日 21:00  AUTOSPORT web

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ピットウォーク中にサプライズで行われたお祝いには多くの重鎮たちが近藤監督の元を訪れた。
 第1回 瑶子女王杯 全日本スーパーフォーミュラ選手権富士大会の予選日に行われたピットウォークで、JRP会長を務めるKONDO RACINGの近藤真彦監督のサプライズ誕生日祝いが盛大に開催され、国内レース界の多くの重鎮たちが近藤監督の還暦を祝った。

 今大会の前日である7月19日に60歳の誕生日を迎えた近藤監督。当日は日本武道館で『Thank you veryマッチ-60th Anniversary 2024.7.19-』と題してライブを開催し、大盛況だったという。

 翌日には富士スピードウェイ入りして“歌手 近藤真彦”から“KONDO RACING 近藤真彦監督”としてレースに集中。フリー走行を終えると今度は“JRP 近藤真彦会長”としてメディア向けのサタデーミーティングに出席するなど、朝から多忙なスケジュールをこなしていた。

 サタデーミーティングの間にチームが誕生日をお祝いするためにケーキなどを用意していたが、今回は還暦ということで、近藤監督にゆかりのある関係者が揃って集結。VANTELIN TEAM TOM’Sの舘信秀監督や、ITOCHU ENEX TEAM IMPULの星野一義総監督、さらにスーパーGTでARTAの監督を務め、今回はJAF派遣の競技審査委員として来ている鈴木亜久里氏もピット前に集まった。

 そのほかにも上野禎久社長をはじめとしたJRPのスタッフや、チームスタッフ、スーパーGTで今季KONDO RACINGから参戦している松田次生と佐々木大樹もお祝いに訪れるなど、全員の名前を把握できないほど多くの関係者が集まり、チームがこっそりと準備していた赤色のタオルや特製うちわを持って近藤監督を待ち構えていた。

 さらにROOKIE Racingオーナーのモリゾウ(豊田章男氏)も駆けつけ、ピット裏から登場した近藤監督に花束を贈呈。「『誕生日をピットでやる時間があるので』という話は聞いていたのだけど、こんな騒ぎになっているとは知らなかったです」と近藤監督。

 満面の笑みでいるところに、今度はKONDO RACINGの阿立信昭工場長がサプライズプレゼントで赤いちゃんちゃんこを着用し、少し照れている様子もみせていた。

 その後もヨコハマタイヤからお祝いのケーキが登場したり、チームのメカニックお手製のアクリルスタンドも手渡されるなど、KONDO RACINGの終始お祝いムードが漂っていた。

 改めて、お祝いピットウォークの感想を聞くと「みなさん総出でいらしてくれて……嬉しいですね」と近藤監督は感慨深い表情をみせた。

「大袈裟かもしれないですけど、ここまで(レースを)やってきて、やっと認められたような感じで『あなたがレース界にとって必要な人なんだよ』と言われたような感じが……すごく伝わってきました」

「なにか次世代のようなものを託されたような……これだけすごいメンバーでお祝いをしてもらったというのは、気持ちが引き締まる想いでした」

 また、メカニックからのサプライズプレゼントについても「僕みたいな有名監督だと、メカニックも『“させられている感”というのがあるのではないか』と思われがちだけど、今回こうして手作りで作ってくれて『KONDO RACINGはひとつなんだ』というのを改めて感じられた。そこは良かったです」と近藤監督。

「昨日はあれだけ素晴らしい会場でコンサートをさせていただいて、誕生日のお祝いもしてもらいました。昨日は歌の方がメインで誕生日のお祝いをしてもらって、今日はレースの方でいろいろやってもらいました。ここでひとつ線を引いて、お祝い事は忘れて、勝負事にスイッチします」と、今週末のレースに向けて気持ちを切り替えていた。

 KONDO RACINGとしては、土曜午後に行われた公式予選では山下健太が8番手、小高一斗が10番手という結果になった。

「僕への誕生日プレゼントとして表彰台は絶対に獲ってもらいたいね!」と近藤監督は、ふたりの活躍を期待していた。